この家は、医者一家。
でも、ただの医者じゃない。
“生かす”医ではなく、“殺す”医──「医死(いし)」である。
久住家は代々、法で裁けぬ悪を静かに、正確に、痛みなく“処理”してきた。
手術道具と同じ精密さで、罪人の命を断つプロフェッショナ
ル集団。
週に一度の家族会議の議題は、「今週の処理対象」──。
それ以外は、極めて平和で、健康的で、良識的な家庭である。
高校生の蓮司は、家業を継ぐ見習い医死。
迷いは一切ない。ただ、どう殺せば“苦しまないか”だけは、日々研究中。
そんな彼が、同級生の少女と出会い、“普通の常識”にふれるようになるが……
内面は変わらない。ただし表のマナーは、“技術として”成長していく。
──異常が常識、やさしさが殺意。
世界一サイコパスで微笑ましい、
ブラック家族コメディ、はじまります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 06:40:59
26220文字
会話率:28%
死霊術師である私は、開拓村をより良い場所にしたいと考えた。
そのためにすべきことは何なのか。
悩んだ末、私は一つの結論に辿り着く。
「村の不要分子を抹殺していこう」
表向きは医者として振る舞い、裏では問題人物を消す。
時には冒険者を襲
い、遺品を集めて村の困窮を救う。
一獲千金のダンジョンを造り上げて、新たな犠牲者を呼び込むのもいい。
できることはたくさんある。
開拓村を発展させるためなら手段は選ばない。
今宵も私は、アンデッドの肉体で獲物を始末しに行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-20 07:28:13
123206文字
会話率:10%