大学生になったものの、学校と家を行きかうだけの冴えない生活を送る野山 浩太(のやま こうた)は、友達といえる者もほとんどいなかった。
当然、コンパなどのイベントに誘われることもほとんどなく、何の変哲もない一年間を、ただ費やしていた。
唯一できた友人も、冴えない感じの二人の男子だけで、その二人すら彼を友人と思っているかは疑わしかった。
そんな彼は、思い描いていた大学生活とは真逆の淋しい日々を送っていた。
しかし、彼が大学二年生となり、二〇歳を迎えると、講義でよく顔を合わす男子から、久々のコンパに誘われ、参加することにした。
そのコンパに参加したものの、両隣を一緒に参加した二人の友人に固められ、女の子どころか誰とも話すことなく、ただ、酒を飲んでいるだけとなってしまった。
そんな中、向かい側に座るイケイケな感じの男が隣の大人しそうな女の子にちょっかいを出したことで問題を起こすと、事態はおおごとになっていく。
このコンパを機に、野山 浩太は誘ってくれた男子と仲良くなったことで、自分には何故か友達ができなかったこと、周りから話しかけられたり、誘われることが少なかったことなど、自分では知る由もなかった様々な真実を知ていくこととなる。
そして、彼をそんな存在に貶めていた人物も判明する。
全てを知った彼は、コンパで新しく知り合った者たちのおかげで、今までの何の変哲もなかっ大学生活を一変させていき、充実した日々を送れるようになる。
女の子と話す機会も増え、仲良くしてくれる男女の友達に囲まれ、幸せを感じていた野山 浩太だったが、そんな日常も、『妬みのG』と噂される怪奇現象を体験することで、悩まされることとなってしまうのだった。
◇◇◇◇◇
軽めのホラーです。
前半部がラブコメ、後半部がホラーとなっています。
注)虫系ですので、苦手な方はご注意ください。
カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 15:21:42
175084文字
会話率:41%
国後六郎が目覚めると、その身は不快害虫になっていた。
文豪カフカが描いた前例に囚われることなく、六郎は一路、学校を目指す。
そこには、彼が愛する高嶺の花、脇田理恵子がいるのだ。
昆虫になってしまった、気難しくもストーカー気質の少年と、
人
とは変わった感性を持った美しい少女の、心の交流を描く物語。
※ダチが女になりまして。二年目のスピンオフですが、本編を全く読まなくても問題ありません。
※不快な表現というか害虫が描かれています(((折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-24 16:22:01
3562文字
会話率:18%