幼い頃に婚約破棄はされてしまったものの、それはお相手の家の事情から。
きっといつかは自分も幸せになれると信じて、なけなしのお金で準備を整え、伴侶探す為に社交界に上がった貧乏男爵家の娘レルメーレ。
しかし、どうやらそれは甘い目算だったらしい。
どれだけ努力しても、なぜだかレルメーレを選んでくれる男性が現れない。
おまけに、このシーズンの内に結婚相手を見付けなければいけないのに、結ばれた恋人達の祝福をする為に訪れた、国賓である美しい妖精の王子に恋をしてしまったのは大きな誤算であった。
これは、精一杯頑張ったけれど結婚市場では不人気だった花の魔術を持つレルメーレと、そんなレルメーレの長所に心を留めた、通りすがりの美しい妖精の王子のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-24 15:00:00
13274文字
会話率:27%