留学先から帰ってきたら、実家が更地になっていた。
宿に泊まろうにも、帰国の時点でお財布はすっからかん。小銭を持ってふらふらしていると、喫茶店『苺と私』という店を見つけた。
そのお店の珈琲はとても美味しかったが、値段も値段なお陰で一杯しか飲め
ない。悲しい現実に溜め息をついていると、マスターが苺タルトを持ってきて──?
大好きな絵本を描きながら『苺と私』でお駄賃を稼ぐ日々。そんな充実した生活の中で、カルメンは小さな恋をする。
*不穏要素は少なめ。
*砂糖たっぷりではなく、ほろ苦いビターな恋です。
*久しぶりに小説を書いています。習作につき、文字の乱れとご都合主義はお許しください。
*登場する固有名詞は、実在する人物や団体と関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 19:00:00
11285文字
会話率:41%