少子高齢化が進み、無数の市町村が無人化した至近未来の日本で、社会人数年目の女性・朝倉智(あさくら とも)は、とある田舎の集落に存在する神社の例祭を見物に出かけていた。朝倉の傍らには、中学時代からの友人である古見合奈(こみ あいな)の姿があ
った。
朝倉はのんびりと祭りを見学するが、実はこの集落はとうの昔に無人化した集落であり、祭を実行する者たち――神輿を背負う者も舞を踊る者も見物人の大半も、誰も彼もが生身の人間ではなかった。極度に少子化が進み過疎化した国で、その労働力の穴埋めを任されたヒューマノイド、『サブ』と通称される人間そっくりのロボットが、祭事という文化を「動態保存」していたのだった。
だが、保存されているのは祭だけではない――朝倉は眼前の祭礼と、そして傍らの友人を通して、ある事実へと至るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 20:12:30
9717文字
会話率:17%
古くより超常現象が数多く起こるとされる山間の街、七姉妹市。
都会から転校してきた少年、稲上統(いながみはじめ)は、この地で超常現象を祓い鎮めるとされる「御子様」として有名な少女、七沢昴(ななさわすばる)と出会う。赤く深く鮮やかに輝く長髪
をもつ彼女はひょんなことから彼を自らの使命、超常現象の「調伏」と呼ばれる解決に連れ出す。
超常現象は太古に七姉妹市の都市に降り落ちた「プレアデスの鎖」と呼称される超次元構造体の欠片が引き起こしており、「御子」とは鎖を制御する権限をその血に宿す存在だった。人の願いを叶える超常を身に宿し制御するが故に「なんでもどうにでもできてしまう」御子と、「なにもどうにもできない」無力を密かに抱える統は、七姉妹市に起こる様々な超常現象とそれを引き起こす「人間の願い」を巡る謎と切実さに挑むことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-11 19:02:25
147407文字
会話率:42%
公立高校三年生の峰倉朱。彼女は少し特殊な家庭に生まれ、ちょっと変わった性格の女子高校生。そんなマイペースな彼女はVRゲームのソフトを作りつつ、気ままに日々を過ごしていた。
そんなある日、Psin《サイン》と呼ばれる不可思議なネットワークの
存在を知る。そしてPsinによる行方不明者が日に日に増え、朱の友達も行方不明に。
朱はPsinを調べることを決意し、ARnavi.と呼ばれる機械を着けてPsinと噂される靄に接触を図る。そして気がつくと──朱は異世界にいた。
これは一風変わった女子高校生が異世界を冒険する話。
※これはフィクションです。登場する組織、企業、人物、商品などは現実に存在する全ての物と、全く関係ございません。
似たような名前があるかもしれませんが気のせいです。
R15指定は、どこがとは申せませんが龍坊は変な思考回路があるようで、精神汚染に対する注意喚起という意味合いで付けております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-15 15:52:10
84453文字
会話率:35%