ロイゲンベルク王国の伯爵家に生まれた令嬢――メルセデス・フォン・ラウシェンバッハは、齢十六を迎えて程無く、見も知らぬ相手との婚約が、自身の父親によって密に結ばれていたことを知る。
母親の没後から、人格が変容してしまった父親のやり方に対し、
兼ねてより強い憤りを覚えていた彼女は、それを機に独り逃奔する道を選んだ。
貴族令嬢としての立場も棄て、ただ、自らの在り方だけを求めて。
メルセデス・フォン・ラウシェンバッハは、ただのメルセデスになった。
これはそんな彼女が、一個の人間として、生きていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 13:16:20
500431文字
会話率:60%
ノーズブライト国の公爵令嬢レイラ・ディ・キルウェスト。王位継承者の婚約者で未来の王妃の座が約束されていたレイラだが、彼女には密やかな野望があった。
「謀計姦計はびこる城暮らしなんて絶対にいや!」
脱・貴族、目指せ一般庶民という野望。
自らの
野望のため四苦八苦する彼女に、幸せな未来はやっているのか?
**恋愛要素は薄めです**折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-22 20:15:47
17157文字
会話率:33%