瀬里先輩は、変わった人だ。
学者肌で銀縁眼鏡に黒髪。
色気も洒落っけもない。
と言ったら、これはナチュラルメイクだと怒られた。
事情を知ってる女の子によると、化粧と言うよりはスキンケアらしい。
すっぴんだと肌が荒れるからだそうだ。
髪
型もこだわりは少ないようで、ひっつめ髪かポニーテール。
たまに、中途半端な編み込みみたいなのも見かける。
ちょっと可愛い。
同じく事情通によると、あれは「くるりんぱ」と言って、簡単な割に見た目が良い手抜きらしい。
冗談みたいな呼び名だけど、それが正式名称なんだとか。
よーわからん。
そんな愛想の無い先輩が、研究の話になると一気に表情豊かになる。
笑顔に魅かれて告白した俺は間違ってないはずだ。
「絶対、俺を好きと認めさせる!」
「それじゃ、この子を口説き落としてみせて。そしたら考えてあげるわ」
とある女の子を指差し、先輩はそう答えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 16:43:56
3665文字
会話率:37%
俺は、小さい頃から肌が弱かった。
その為小学校の頃から肌荒れ、主にニキビと長い付き合いをしてきた。
そのせいで俺は自分に自信が持てず、教室の端っこで、大人しく本を読んでいる類の人間だった。
生憎と俺の両親は顔が整っており、それをしっかりと受
け継いだ俺は、顔が整っていた。
なので皆から二言目には
「ニキビさえなかったらね〜」
だった。
好きな人に告白しても、友人も、友人から紹介して貰った人にも、知らない人にも、親にさえも。
悲しかった。どうして俺は肌が弱いのだろう。
どれだけ対策をしても一向に治る兆しが見えなかった。
勿論皮膚科にも行った。
しかし、肌の刺激が強い薬しか貰えず、余計肌が荒れる結果となってしまった。
俺はどうしたら良かったのだろうか。
そんな事を考えながら、ニキビには悪いマスクをしてはいけないと分かりつつマスクをして、学校に通う日々。
憂鬱とした日々に突然、終止符が、打たれた。
俺は通学中、居眠り運転のトラックに轢かれたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-27 22:33:44
3787文字
会話率:16%
黄昏時。
電話が鳴る。
少女の人生が変わる。
あなたは戦慄する。
最終更新:2017-03-20 15:12:43
7358文字
会話率:27%