彼が「その役割」にあることに、疑問の余地はなかった。一年間の相棒についても。
ただ、もう少しとっつきやすい相手であってほしかったなと、吟遊詩人は息を吐く。
それは、六十年の歯車が狂う前。かつてのリ・ガンと〈鍵〉の物語。(全3章)
※「翡
翠の宮殿」外伝です。
「翡翠の宮殿」のネタバレ(ほのめかし)があります。
大きなネタバレではなく、【本作だけでもお読みいただけます】が、ネタバレを避けたい方や本編に興味のある方は、長いですが「翡翠の宮殿」からお読みいただければ幸いです。
https://ncode.syosetu.com/n0682fd/
カクヨム:
https://kakuyomu.jp/works/16817330666245044515折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-26 19:00:00
87441文字
会話率:48%
私のために、お願い。そんな言葉に幾度となく翻弄された。
決して手に入らないもののために、彼は全てを失うことになる。
「翡翠の宮殿」外伝。〈魔術都市〉レンにて、王甥と王女の昏き幕間。
※「翡翠の宮殿」のネタバレがあります。
※現代日本の一
般的な倫理観に反する描写があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-06 23:00:00
10571文字
会話率:17%
のんびりとした旅暮らしを再開した吟遊詩人は、戦士が「依頼」を片付ける様子を見守っていた。派手な剣戟でも起きるかと思えば、どうやらそんな様子はないままで、詩人は首をひねる。
吟遊詩人リーンと戦士ガルシラン、旅路のとある一幕。
※「翡翠の宮
殿」および「風読みの冠」に登場するふたりの短編になります。
【本作だけでもお読みいただけます】が、ネタバレにもなり得ますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 15:46:50
11103文字
会話率:62%