ある日、目を覚ますと俺はいろんな意味で神(一重)ゲームと呼ばれるギャルゲー「ビター・スウィート・ラブコメディー」の御曹司系ライバルキャラ、皇城院吹雪になっていた。作中では家は超セレブ、頭脳はスペック、運動神経も凄まじいという非の打ち所が
ない完璧超人。しかし、現在の中の人は俺。もちろん俺はあんな完璧超人キャラなど演じられん。中身の俺はどんなスペックのボディだろうと残念系だ。
しかし、これだけ条件が整えば流石に中の人が俺でも一般的なレベルのリア充生活を送ることはできるはずだ。いや、できないと悲しすぎる。
結構かわいいヒロインたちが多かったし、攻略法も知ってるし、一人でいいから誰かとお付き合いできやしないかと期待に胸を膨らませながら始まった第二の人生。
しかし、始まってすぐ俺は思う「こいつら、絶対二次元の方がカワイイって。。。」と。
数多くの攻略キャラ達にどこか本物のトキメキを感じられない俺は方針を転換。かつて夢見た「年上の綺麗なお姉さんに掌の上で転がされたい願望」を叶えるため、学園内で気配を消して校外活動に勤しむことに決めた。
しかし、どこのアクション映画だってくらいに異常にハードなイベントの数々。なんでラブコメの世界でハードボイルドをせにゃあならんのだ。そもそもギャルゲーの世界なんだから俺にラブコメをくれ!!! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-24 23:29:11
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