浦崎みなみは、代官山にあるヘアーサロン、グット・イット・ビューに務めだして一年になる二十一歳の女子。高校時代からの友人マイの応援、協力もあってシャンプー係からメインアシスタントに昇進した。
二階級特進での昇進だ。みなみは何度も転職とい
う言葉が頭を過ぎっていたが、ここまでがんばってきてよかったと感じた。
メインアシスタントに昇進した浦崎みなみは、サブマネージャーでもあるスタイリストのアキラに付くことになった。アキラは一週間後に行われるヘアコンテスト予選へ出場する。
アキラのアシスタントであるみなみも当然、アシスタントとして出場する。そんな昨今、ヘアーサロン、グット・イット・ビューの周辺で、不思議な出来事が多発した。マネージャーの敦史は、ライバル店の妨害行為ではないかと推理する。
そして、コンテスト予選当日を向かえたアキラの周辺で事故が多発。
これも怪しい。
アキラとみなみは敦史へコンテスト予選当日の事故に関して報告をした。やはり、ライバル店の妨害だと結論づけられた。
しかし、その犯人は思いもかけない人物?
人望とビジネスの再建が同じ床の上で行われるものであると気づかされる作品。
【2010年作】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 19:00:00
77369文字
会話率:45%
東京の華やかな美容業界の中心に、斉藤一郎という一人のカリスマ美容師がいた。
一郎の創り出すスタイルは一つの芸術作品であり、彼の卓越した技術は『魔法』と称されていた。サロンに足を踏み入れる顧客たちは、彼の手によって変身を遂げ、新たな自信
と輝きを得ていく。それぞれの個性と魅力を最大限に引き出すスタイルを創り上げ、彼のハサミが紡ぐのは単なる髪型ではなく、顧客一人ひとりの新しい物語だった。
それはまるで、彼らの人生にまで魔法をかけるかのような効果をもたらしていた。
ある日、彼の前に現れたのは、謎多き『転移の神』。「異世界で新たなサロンを開きませんか?」と誘いを受け、独立し自分の店を開くことが夢だった一郎は興味を隠せなかった。翌朝、彼が目覚めたのは、中世ヨーロッパを思わせる剣と魔法の異世界。生まれて初めて見た魔法、その世界に圧倒される。
転移の神が用意してくれた美容室へ入ると、そこには、彼の愛用していた現代の美容道具がすべて揃っていた。彼はハサミを手に取り、軽やかに動かす。すると、道具はいつも通りに動き、髪を切ることができる。ドライヤー、カーラー、アイロンも、すべてが異世界の空気の中でも完璧に機能している。
彼はすぐに、自分も『魔法』が使えることを思い出し、夢であった自分のサロン経営に精を出す。
「いらっしゃいませ、美容室ファンタジアへようこそ」
「さあ、あなたを主役にする魔法をかけましょう」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 18:10:00
128790文字
会話率:9%
女性をキラキラ輝かせることを夢見て、美容業界大手のセラピアハウスに就職した茉莉。しかし配属されたのは、下町の片隅にあるさびれた銭湯、ふくの湯だった。
最終更新:2018-10-01 08:56:54
13823文字
会話率:44%
この日、僕が目にした器用な手捌きは、まるで魔神の魔法そのモノの様で僕を魅了した。
美容師と美容業界専門誌をメインにしたお仕事小説!
時蔵が果たす恩返し――必ず僕が魔神の美容を広めてみせる!
↓本篇のネタバレが終わり
まで簡単に書かれています↓
✁『月刊美容スータビリティ あらすじ』✁
時蔵叡智は、美容室『ランプ』で働く花形頭の『魔神の美容』に魅了され、花形の弟子になり美容師になった。高校生から六年間修業をし、美容師として力を付けた時蔵は、スタイリスト昇格試験をして貰える事になった。だが、その試験直前、花形は事故に遭ってしまい、意識が戻らなく、いつ目覚めるか分からない状態になってしまった。
花形を慕っていた時蔵はその現実に絶望したが、昔から好きだった『魔神の絵本』という本を思い出し、自分もその本に出てくる青年の様になろうと『希望』を持った。
その『希望』とは――師である花形の素晴らしい美容技術『魔神の美容』を美容業界に広める事である。時蔵は、花形が目覚めた時に『希望』が叶った世界を見せる事を恩返しと考え、『希望』を叶える手段として、美容師を辞め、美容業界誌を扱う出版社に就職した。
新たな職場で出来た仲間の銀山茜と共に、新しく創刊される『月刊美容スータビリティ』という月刊誌の美容技術連載企画を求めて、時蔵は『グラデーションカラーの権化』の異名を持つ京街空と、『直線切りの鬼』の異名を持つ鬼頭直に連載をしてくれる様に頼みに行く。
素晴らしい技術を持つ京街と鬼頭は実は過去に花形と縁があり、技術を磨いた事があった。時蔵は二人の美容技術に惚れ込み、『希望』を叶えるのに欠かせない存在だと思い、カリスマ美容師で忙しい二人を、銀山の助けを借り、口説き落とし、連載をして貰える事になった。
月刊誌の創刊一周年を迎えた頃、花形が目を覚ましたが美容師ができない腕になっていた。時蔵は、花形に自分が一人前になった姿を見せて安心して貰う為、京街と鬼頭とチームを組み、花形と因縁のある美容室が出場する美容大会に出場し、優勝した。その後、時蔵は『魔神の美容』という美容技術本を出版し、花形の美容を広め『希望』を叶えた。
美容業界を通じて見る素晴らしい光景を人々に経験させる手助けをする夢を新たに持った時蔵は――これからも美容業界専門誌の編集者として生きる道を選んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-19 01:22:13
173114文字
会話率:41%