一人の美しい女王がいた。
女王は国民の安眠を心から望む心美しき清廉潔白な女性だった。自国が魔王の侵攻に扮した時、美しき女王は一筋の光明にと勇者の召喚を決意する。
すると救いを願う女王に前に一人の勇者が姿を現す。勇者は皺くちゃながら
も優しげな老人だった。
「……失礼ですが勇者様はおいくつでいらっしゃいますか?」
「五代栄一と申します。仕事を定年して十年、今年で七十歳になる若輩者です。お美しい貴方からの頼み、謹んでお受けいたします」
召喚された勇者は皺くちゃな笑顔で女王に笑いかけるマッチョなロマンスグレーだった。勇者は麗しの女王に一目惚れをする。そして女王も勇者の想いに応える様に彼に愛を返す。
これは時空を越えて出会い、手を取り合って苦難に真正面から挑む美しき女王と勇者の純愛の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 18:49:22
432299文字
会話率:32%
メイグース王国の人々は〈冥界の花樹〉を大切にして生きている。
〈冥界の花樹〉とは、ひとりひとりに存在する魂の在処のようなもの。生き方が荒めば冥界は荒れ、冥界が荒れれば花樹が傷み、心身にも悪影響が出る。だから人々は〈冥界の花樹〉を大切にするの
だ。
〈冥界の花樹〉を見ることができる能力者を〈ガーデナー〉と呼ぶ。
〝女王の庭師〟の称号を持つ〈クインガーデナー〉の名門サジュマン家の唯一の生き残りであるロランヌに仕える青年ジャックは、あるときロランヌの客である貴婦人からきな臭い噂を聞かされる。なんでも貧民街で次々と人が倒れる事件が相次いでいるというのだ。
不穏な気配を察知したジャックは、ライフワークである情報収集の一環としてその噂についての調査を始める。
〈ランバージャック〉による〈クインガーデナー〉惨殺事件唯一の生き残りであるロランヌ。
十二年前の事件の翌日に拾われたジャック。
飛空城に住まう百年老いぬ美しき女王。
貧民街で起きる事件ときな臭い噂はやがて、ジャックたちを建国以来渦巻く陰謀へと導いていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 09:24:59
93635文字
会話率:42%
森の奥深くにそびえたつ城、そこに美しき女王は住んでいた。
「カガミよカガミ、世界で一番美しいのは誰?」
「俺の中ではあんたがダントツですよ」
「お前の意見はどーでもいいのッ! さっさと占え!」
嫁き遅れの高飛車女王様と、雇われ占術士の不
毛なラブコメ!
はたして二人にハッピーエンドは訪れるのか?
『まとも』なお姫様はどこにもいない、新訳おとぎ話です。
第一部完結しました!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-31 10:20:23
83358文字
会話率:50%