中学2年生のつぐみはある夜、酔った伯母貞子(さだこ)から、自分は強姦によって生まれたのだと聞かされる。事情を確かめたくても母はとうに死んでいる。貞子に育てられているつぐみは、のたうち回ってその事実を克服しようとするが、そんな折に、北海道の
学校から越して来た一学年下の縫(ぬい)が、つぐみの部活に入部する。
つぐみと縫は姉妹のようにそっくりだと、周囲が騒ぐ。つぐみは嫌な予感がする。
一方、つぐみに打ち明けた事実をすっかり忘れていた貞子は、北海道転勤から戻った昔の恋人に呼び出される。中学一年生の娘が、つぐみと同じ中学に入ったという彼と、貞子はまた会う約束をするが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-10 15:34:19
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会話率:42%