昔あるところに、平民の少年がおりました。ある日、父親の行商の供に街へと赴いた時のこと、そこで美しき姫君に見初められ、少年は騎士となります――姫君の騎士に。そして時は流れ、少年騎士は大人になる。姫君は皇女となり、小国の王子と結婚し子を為しまし
た。そこには個人の感情は一切存在しない、国の意思と定め。そして更に時は流れ、皇女の一人娘である幼き姫君は王国最強の騎士を従え、見聞を広めるために旅に出ます。時は流れ、ありとあらゆる物が変化する、人も、国も、土地も――なにもかも。ただ唯一変わらなかったのは、幼き日の騎士の誓い。大人となった少年は昔と変わらず、<姫君の騎士>であり続けます。様々な想いを、胸に秘めて。 【他サイトに投稿しているものの転載となっています】※2013/8/9 第一章に小説表紙・挿絵を絵師様の許可を頂き載せました。描いて頂いた方は著者の知人である絵師の<pamila>様です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-18 12:54:38
94446文字
会話率:25%
絵の道を志す者たちの目標、王国絵師。
才能を国家に認められた彼らの使命は「国のために絵を描くこと」
ある者は王のために、ある者は街で、ある者は世界を旅しながら描く。
とある小国の王国絵師たちに若き王から命令が下った。
「私は世界を知
らなさすぎる、私は見てみたいのだ世界の真実を。だから絵師の君たちに頼みたい。私の知らない世界を描いてきてほしい。」
命を受けた絵師の一人、少年メリィと聖獣クレドの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-19 22:00:00
7052文字
会話率:59%