99回、頑張ったの。
でも駄目だった。
だから、死ぬという運命の日を早めることにした。
ただ、それだけだったのに。
ルクレツィア=ノーマンは、99回人生を繰り返し、結局二十歳で死んでしまうことが避けられないと、したくはないけれど、理解し
てしまった。
だったら、婚約者は双子の片割れに譲ろう。
そして、早々に死のう!
心に決めたのに、何故か解放もされないし死なせてもくれない。
挙句の果てには何故だか溺愛され始める始末。
やめてください、愛情とかもらったことないので慣れてないんです!うわぁ蕁麻疹出た!
やる気を無くした令嬢が盛大に溺愛され、今度こそ幸せになる物語、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 19:46:57
107335文字
会話率:42%
主人公ゼルスは、魔王でありながら人間の冒険者を鍛え、育て、勇者候補として世界に送り出し続けてきた。
「この世は闇が多すぎる」それが彼の口癖だったが、ある日、
「俺の弟子が、勇者パーティを追放された……!?」
衝撃的な報告に、ゼルスは自ら
動き出す。
弟子を追放した勇者パーティに、弟子と同じ支援術士として潜りこんだのだ。
それはゼルスの、
弟子たちの育て方を間違えていたなら正したいという強い自負心と、
生粋の『人間ファン』であるがゆえ「やっぱり勇者はすごいなあ!」というピュアな期待と、
それらふたつが合わさった「俺の弟子が迷惑をかけたなら申しわけない」という責任感が理由だった。
その純真さが、実は身勝手な理由で彼の弟子たちを追放していた勇者パーティを、じわじわと追い詰めてゆくことになる。
試されているのは、ゼルスや弟子たちではない。
魔王の期待に、勇者は応えられるのか?
魔王の責任感に、見合う勇者は存在するのか?
魔王のピュアっぷりに、勇者は耐えられるのか?
やがては、純真なゼルスも首をかしげる。
「あれ……? なんかこの勇者、変じゃね?」
心やさしき魔王の、無自覚系ざまぁ物語。
※完結保証 40話足らずで第1部完結いたします。
※カクヨム様、アルファポリス様にも掲載いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-05 21:03:53
267927文字
会話率:50%