絶品の赤箱と天にも登る4合瓶
最終更新:2023-02-03 10:05:34
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会話率:6%
ここはとある王国の舞踏会会場。
国の王子が、美少女の肩を優しく抱きながら、悪役令嬢っぽい女の子に向かって、ちょうど、お約束の台詞を吐きだしていたところであった。
「ナッツクラッカー令嬢!
貴方にはほとほと愛想が尽きた!
私は、私の愛
する……この、ネトラ令嬢と婚約する!」
悪役令嬢っぽい少女は、驚きの表情を浮かべた後。
「ブルーツ王子……。
それは……私との……婚約を破棄する……と。
そう受け取って、よろしいのでしょうか?」
そんな言葉を、王子に投げかけたのであった……。
「よ、大将! 今日も『婚約破棄』やってる?
とりあえずナマを1つ!」
「お、旦那、いらっしゃい、ナマ1つよろこんでー!
今始まったばかりの、生きの良い『婚約破棄モノ』ありますよ~」
「たいしょー!
こっちはハイボール1つ!」
「はいよハイボール1つよろこんでー!」
「こっちには日本酒……大将のおススメで!」
「はいよ『婚約破棄』に合わせるなら山口の純米大吟醸『断罪』がおススメですね!
胸にスッキリ落ちるところなんかは、磨きは3割9分でも値段の割に十分に『断罪』として楽しめますよ!」
「よっしゃ、んじゃそれ頂戴!」
「はいよ『断罪』1つよろこんでー!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-04 21:34:13
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