近い未来、茨城県は県都である水戸市の威厳がついに地に落ち、県のすべての市町村は筑波研究学園都市へ吸収合併された。
この時、日本政府と国連の間で、つくば市を次世代のモデル都市にしようとする計画が始動。それに伴い、筑波研究学園特別行政都市となり
、独自の通貨、独自の法律などを制定し、一つの都市国家とも言える状態となった。都市国家となった筑波には、都市のすべてにカメラを設置し、市民全員を管理できるようになった。それに伴い、筑波では、市民を統制する組織が結成されたのだ。その名も、筑波研究学園特別行政都市評議会(Tsukuba Science Academy Special Administrative City Council)。数千人で構成されているこの組織は、『立法』『行政』『司法』の三権と『警察』『救急』『消防』などのすべての権利を保有しているのだ。所属している者たちは、市内市外関係なく、強い信頼と権力を持っている。それ故に、人々は彼らを『評議会』と呼び、時に恐れ、時に敬い、時に協力をしている。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-12 07:00:00
2457文字
会話率:56%