「この男と結婚しなさい」「はい、お父さん」父に告げられた私は、淡々と頷いた。無表情な社長令嬢に、やはり無表情な合併先の社長。お互いに会社の繋がりを第一に婚姻という契約を交わすのだ――と思っていたのは真奈花(まなか)だけだったのかもしれない。
不器用な女と、これまた不器用な男のすれ違っているんだかいないんだかよくわからない結婚から始まるラブストーリー。シリアスに見せかけて結局ラブコメです。三話程度で終わる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-08 17:59:16
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会話率:54%