異星からのスペースデブリ群が太平洋に墜落して二十年。かつて東京メトロと呼ばれた地下トンネル網は水没し、巨大化したブラッドワームの巣窟となった。
荒廃した東京の地下を、金属牙を持つミミズの怪物が高速で泳ぎ回り、夜になると生き餌を求めて地上
に這い出す。
討伐は、超常感覚を持つ少女たちと、彼女たちを支える各々の戦闘ユニットに託された。
“セブンス・センサーズ”
X染色体の突然変異によって網膜に第四の錐体細胞を持つなど鋭敏に発達した五感に加え、ミサイルに使われる加速度計とジャイロセンサーなみに発達した三半規管が、絶対空間把握という第六感をもたらす。
そして、短期記憶の欠如と正確無比な体内時計が感覚情報を統合し、位相感応と差分解析に基づく予知能力かと見紛う“第七感”を生んだ。
だが、能力の代償は大きい。
感覚情報の洪水と、“忘れられない”苦しみが少女たちを蝕む。その特殊能力や生存方法が発見される以前は、乳児のうちに衰弱死する運命にあった。
セブンス・センサーズと診断された胎児は、生後すぐに隔離され、その後の人生のほとんどを、一切の感覚を遮断する人造羊水で満たされたアイソレーション・タンクの中で過ごす。
彼女たちはタンクの中の暗闇を浮遊しながら、その脳はインターネットに接続され夢を見る。ネットワークの中に構築されたセブンス・センサーズが創り上げた共同幻想(メタバース)だ。
少女たちはエルフのアバターに転移し、静謐な森の中の村で、従順なドワーフたちにかしずかれ、満ち足りた共同生活を送る。
平和なファンタジー世界の仮りそめの日常が、現実世界でのブラッドワームとの苛酷な戦闘の記憶を癒やし、正気を保たせるのだった。
だが、“ファンタジア”を不穏な影が覆い、セブンス・センサーズたちが次々と夢(ダイブ)から醒めなくなる事態が発生した。
かつて半蔵門線と呼ばれた地下トンネルを活動エリアとする“七菜子”ユニットの戦闘員である“私”は、現実世界に戻れなくなった七菜子をブラッドワームとの闘いに復帰させるため、ドワーフのアバターに転移し、ファンタジアに潜入した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 19:36:25
29179文字
会話率:25%
この国が二度目の鎖国を行い、戦争の一途を辿る『今』。私は『魔法の竹槍』で変身した――。
『第七感』。私に眠るその力が、魔法の竹槍によって目覚めたのだった。
鎖国、戦争。その影響から外国の文化は排除され、従わない者は憲兵により捕らえられた。
それは『非国民狩り』と称され、多くの国民が裁かれた。
しかし、外国への憧れは消す事が出来ず、国民はその思いを膨らまし続けていた。
『宮本かぐや』。彼女もまたその一人であり、彼女達女学生はチョコレートに夢中だった。
それが、非・国民的であっても。
彼女には目標があり、その為に職業訓練校通っていた。
しかし、女学校を蹴ってまで入学した学校だったが、戦争の影響から、学徒動員により兵器を造る日々が続き、彼女はその空気に逆らえずにいた。
そんな中行われた竹槍訓練が、彼女を、彼女自身を変えてしまうのだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-12 05:02:00
46801文字
会話率:33%
人類が進化し既存のそれとは全く異なる感覚器官「第七感(セブンスセンス)」を獲得した、現在よりずっと未来の日本が舞台。都内有数の進学校「尋常高校」に通う有望な学生たちが国に対し学生運動を行う物語。
何事にも興味が持てず、その日暮らしを良しとす
る高校二年生の亜門鉄郎。そんな彼の周りは超エリート。何かに打ち込むことで輝く青春に挟まれて、なんだかんだ忙しない生活を送る巻き込まれ体質の鉄郎。そんな中とんでもない野心家の後輩が現れ、彼の日常はさらに慌ただしくなるとともに、怠惰な心境にもやがて変化が訪れる…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-20 21:06:12
103243文字
会話率:40%
薬剤師が薬を擬人化させて~略~(仮)の番外編です。
全く本編には関係ない話です。
本編が佳境に入り、シリアスモードなので癒し(?)な日常・家族愛満載の番外編です。
少し前の14話の後日談にあたります。
もし読んで気に入っていただければ
、連載ページにもお立ち寄りいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-16 21:37:47
3079文字
会話率:33%
第七感がある町にいる人のみ使えるようになる。
最終更新:2018-12-13 23:39:48
370文字
会話率:15%
人間の特殊な感覚、第六感シックスセンス。それを越える感覚が存在した。第七感セヴンスセンス。その力を持つ少女に出会った少年、神代護。二人の出会いから物語が始まる。
最終更新:2015-10-10 14:19:05
233083文字
会話率:52%
第七感(セブンズセンス)―――それは超能力や魔法などとも言われていた人間に眠る新たな可能性。第三次世界大戦が終結した現在では、特殊な力に目覚めた少年少女らを集め、教育する学校が建てられた。その内の一つ、柊学園に入学する二人の少女、九重桜華と
その双子の妹、九重舞華。“とある理由”により様々な者たちから狙われる二人を守るために、一人の少年が入学することになった。彼の名は宵月悠夜。人間嫌いで人間不信の、第七感(セブンズセンス)を持たないただの人間である。しかし、そんな彼には人には言えないある秘密があって―――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-11 08:33:39
15746文字
会話率:42%
2020年、国際連合はそれまでの科学的な法則や一般常識を“全く無視した力”『第七感』の存在を“とある出来事”を機に世界中に公式発表した。
その圧倒的な力を目の当たりにし、世界は震撼し同時に各国はその強大な力を国力に取り入れようと第七感の研究
に着手し開発競争が始まった。
8年後の2028年、アメリカから日本へ一人の少年が派遣される。
※学園に入るのは序章の後の第一章からになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-09 01:59:47
406030文字
会話率:55%