(この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません)
20XX年、東アジア情勢は緊迫していた。
東アジア随一の軍事独裁国家、央独(央麗人民独裁国)は、その強大な軍事力を背景に、自由主義陣営国家である美麗(マラビ
リョーゾ)島や、日本の南西諸島に対し、領土的野心をあからさまに、挑発的な行動を繰り返していた。
そんな中、央独から留学生として東都工業大学に入学した施明華(シ・ミンファ)は、人工知能を産業に応用する研究の第一人者、前原佐(まえはら・たすく)教授の研究室に配属される。
明華は央独政府から国防動員法に基づき、研究室の研究成果を盗み出すよう命じられる。明華は葛藤しながらも、祖国の命令に従い、前原研究室の大学院生、綾川順一(あやかわ・じゅんいち)の発明した技術を盗み出すことに成功する。
明華の姉、央独第二砲兵部隊に所属する技術中尉の施明玉(シ・ミンユ)は、央独第二砲兵部隊に所属する技術中尉。
明華から入手した人工知能最適化技術を応用し、新型巡航ミサイル西嵐XL-47型の改良に成功する。この功績により、明玉は一躍部隊の英雄となり、昇進も確実視されていた。
しかし、明玉の才能と功績に嫉妬した上官の王強(ワン・チアン)は、叔父で基地司令の王偉(ワン・ウェイ)とはかり、あらぬ嫌疑をかけて、明玉を逮捕投獄する。
姉の身に起こったことを知った明華の、央独政府に対する不信感は、次第に国家体制そのものへの疑問へと変わっていく。明華は大学に戻り、かつて技術を盗んだ相手である綾川順一(あやかわ・じゅんいち)に助けを求める。
綾川は、叔父である公安調査庁捜査員の田村善樹(たむら・よしき)と相談のうえ、明華と協力して新たに開発したXL-47用のプログラムを央独側に渡す。
央独は、ついに日本の南西諸島と、美麗島への武力侵攻を開始する。攻撃の第一波は、西嵐XL-47型によるミサイル攻撃だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 06:30:00
86808文字
会話率:41%
人からひどいことを言われたとき、〈自分の方が先に相手にひどいことを言ってしまったせいで相手からひどいことを言われた場合〉と、〈自分には何の非もないのに相手からひどいことを言われてしまった場合〉に分けて、受け止め方を変える。それが大事だとミヤ
はクラトに告げた。自分に非がなければ、人からひどいことを言われても、そのことで傷ついたりしないのだと。
けれど、母親からひどいことを言われたとき、ミヤは自分に非がないにも関わらず、傷ついてしまったと言う。母親の言うことは絶対で、自分が悪くなくても自分に非があるように感じられる。そのせいで自分で自分を傷つけてしまうのだと。
そしてさらにミヤは恐ろしいことをクラトに告げた。それは――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-02 16:57:04
4497文字
会話率:42%
・まだ第一波は、終わってない。
・対策甘いよ! なにやってんだ!
・インフルエンザと比べてどのくらいですか?
最終更新:2020-07-23 10:00:00
1394文字
会話率:0%