幼い時から裕福な暮らしをし続け、親戚の家を借りて一人で都内の進学校に通う立花千景(たちばなちかげ)。
彼の両親はとても優しい人であったが、彼は親の理想の子供を演じ続けていた。
友人関係でもみんなの理想の自分を演じ続けていた。
その人そ
の人に合った理想の自分を演じ続けることに関して不満は抱かなかった。
その為、本当に心の底から本音を言い合える友人と呼べる人は高校1年の秋に出会った自分と同じでみんなの理想の人間を演じてきた高島瑞樹(たかしまみずき)であった。
互いに自分の人生を‘つまらない人生’と言う2人。
そんな中で千景が出会った少女とは...?
千景を中心に巻き起こる出来事とは?
まだ桜が咲くには少し早い高校2年の3月のこと、ある男の子‘立花千景’の時間が動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-20 00:00:00
11787文字
会話率:39%