王妃アイリーンは「花の盛りは過ぎた」と突然の離縁を告げられる。息子と娘を育て上げ、妻としての務めを果たし終えた彼女は、故国エルダーフラウ王国に戻る。そこで再会したのは、若い頃に魔術師になる道を諦めさせた金髪の魔術師だった。
「あの時はごめ
ん。……苦労したんだってね、あっちで」
「終わった話だわ。謝罪もいらない。魔術を教えて。今なら、魔術をならってもぶってくる父も家庭教師もいないから。ね?」
自由の身になったアイリーンは趣味として魔術を学び始め、同好の士と交流を深めたり、自由で穏やかな余生をいきいきと過ごす。
魔術の腕が上がるにつれ彼女の体は若返り、『魔術師』の素質が現れることに。そして次第に金髪の魔術師が、かつて彼女に夢を諦めさせた真意にも気付いていき――
人生の終わりと思えた離縁から、新たな人生が始まる物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 12:27:32
10742文字
会話率:31%
トロイア国で一生懸命に王妃の職務をしていたマリア
しかし、王であるジョージに突然の離縁を突きつけられる。
マリアへの対応に憤ったモーリス一家は辺境国のカテリーナへ移住することになる。
そんなマリアは転生者だった。前世ではプラントや建築現場な
ど色々なところで活躍をしていた。
魔法鉱石を使った魔物よけを作ったり
時には画期的な洋服やバッグを作ったり
冬に厳しいカテリーナの国のために水路が凍結しないような発明をしたり
婦人のための化粧品や石けんを作ったり
そんなマリアの行動を見ていたカテリーナ国の王オルト・オクトラスはマリアに惹かれていく
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 08:06:41
36190文字
会話率:58%
「レアノーラ。離縁しよう。明日までに城を出てほしい」
「えっ」
青天の霹靂。
たったそれだけで言い表せるほどの簡潔さでその人は|宣《のたま》った。いちおう、三年ものあいだ連れ添った相手だった。
(※冒頭より抜粋)
* *
日本で暮らしていた少女・愛美(アミ)は、気が付くと異国の森の入口で倒れていた。拾ってくれた皇后陛下いわく、そこは異国どころか異世界なのだという。
やがて、愛美はレアノーラという名を賜り、『真の妃になる』と託された予言どおりに歳の離れた新皇帝の妃となるが、突然離縁を申し渡されてしまい――?
R15は保険です。
運命に翻弄されたようで、しっかりと大切なものを見つけた女の子のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 06:00:00
5498文字
会話率:40%