「空の境界」みたいな話を目指して描いた小説です。
一度投稿したものですが、内容の気に食わない点を訂正したバージョンとなります。
大まかな流れは同じですが、微妙にストーリー展開が異なります。
【あらすじ】
三年前、僕は人を殺した。
親友とも
いえる少女の命が狙われ、それを守ろうとした結果だった。
僕はその「人殺し」という事実を酷く悔いた、後悔したけれど、何者もそれを咎めたりなどしなかった。いや、もっとよく言えば、何者も僕が殺人者だと信じようとしなかった。
何故ならば、その男の死に方があまりに異常だったから。
男の心臓はまるで、「蟲食い」にでもあったかのように、ぼろぼろに引きちぎれていたのだ。
「人殺し」。その事実に悩みつつも、罪を償う方法を見つけれないまま日々を過ごしていた。そんなある日、父の転勤の付き合いで、僕は田舎へ引っ越すこととなった。
その町には、「触れない男」という都市伝説が横行していた。
少女をさらう謎の男。
そしてその噂を継起に次々に町で起きる――人体自然発火、神隠し、連続殺人などの異常事態。
それらの事件に巻き込まれていくうちに、僕が目にしたのは、かつで自分が命を救った、あの少女の姿だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-26 01:19:19
559199文字
会話率:33%