私―シルフィーヌ=コランダムは、このアダマス王国で国防を一手に引き受けるコランダム家の長女として生を受けた。
コランダムの直系に女児が生まれるのは、300年ぶりのことだ。
そのため、両親をはじめとする家族も、コランダム領の領民、傍系の
家門まで、皆は私のことを『奇跡の子』という。
だが、当人である私は思うのだ。『奇跡の子』だからといって、この世界の中心にいるわけではない。
お父様はよく私に話して聞かせてくれた。
この世界は、神が勇者を王とする国を作るために綴った物語なのだと。
もしも、それが本当ならば、きっと私は脇役なのだろうと思う。
歩んできた道を思えば、神に抗うヒーローはお父様だ。
別の視点ならば、運命を引き寄せるために行動したお兄様とお義姉様だ。
家族を支える駒であればいいと思いながら過ごしてきた私は、決してそうではない。
商会を立ち上げ財を得たり、婚約者の浮気で婚約破棄をしたり。
きっと、私程度の幸や不幸など世の中に溢れているし、さして珍しい出来事でもない。
だから、やはり、私は脇役なのだ。
そう、思っていたのに
「あなたに再び会うために生きてきたんだ」
そういって笑う彼の手を取ってしまったらどうなるのだろう。
私もヒロインなれる?
それとも、やはり、私は脇役だろうか……
私は、私自身は……どうしたいのかしら
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 17:00:00
151310文字
会話率:37%
大学生という生物はお金がない。食材の買い出しは最小限にとどめ、冷蔵庫に残っているもので何日間粘れるか、これが肝要だ。一人暮らし大学生の自炊はいかにして節約をして遊ぶお金を生み出すか、これに尽きると私は思うのである。
「おしゃれ自炊をインス
タにあげるキラキラ大学生を演じる余裕は...無いっ!」
こうして今日も私は値引き食材のありあわせごはんを作る。これは、筆者本人が作った経験をもとにレシピのメモのために書き始めたお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 12:41:45
5876文字
会話率:24%
中川小夜子は女神の不注意で、35歳という短い生涯を終えた。
怒り狂った小夜子は女神から数々のチートスキルをもぎ取り、異世界で新たな人生を歩む事を選ぶ。
もう我慢はしない。私は思うままに生きる。
礼には礼を、無礼には無礼を。
腹が立つ事は取り
合えず力でねじ伏せる。
人知を超える力を手に入れた小夜子の、見切り発車の異世界旅が始まる。
主人公はキレると狂暴になりお行儀も悪くなります。
何でも許せる方のみどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 01:00:00
706691文字
会話率:46%
2001年5月17日の出来事が、全てを動かした。
もしも運命と言う言葉があるのだとしたら「人との出会いこそが運命」だと、私は思う。
自分と向き合うための作品。
最終更新:2025-05-17 22:29:38
726文字
会話率:7%
――言葉にできなくても、〝好き〟はきっと届く。
教室の隅で、いつも俯いていた少女。
誰とも話せず、声を震わせ、心の中で何度も言えずにいた。
それでも彼女には、世界で一番好きな存在がいた。
眩しい笑顔で、かつて自分を救ってくれたアイドル、星
乃あやせ。
うまく言葉にできない。
それでも胸の奥にあふれる、この想いを――
小さな勇気を握りしめ、少女は今日、初めて前を向く。
これは、不器用な〝好き〟が奇跡を起こす、ささやかな一歩の物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
※下の創作背景は、読了後に見ることをオススメします。先に見たければ、どうぞどうぞ。
自分への課題として執筆したものです。
○○になりたい!
○○が好きだ!
そう思う人なら、何かしらすぐに行動を起こしてる。その気持ちが本当なら行動として現れてるよね?
——そんな感じのことをよく聞く。
でもそれは違うと、私は言いたい。
あるアニメがめちゃくちゃ好きだけど、それを上手く語れない人って、一定数いるよね。世間一般では、アニメ好きなら語れなくてはならない、語れて当然みたいな、固定観念のような風習がある。
でもそれって、人それぞれ。夢を目指す人の歩く速さは人によってバラバラだし、好きだと思う熱量は語れないだけで内に秘めてると、私は思う。
たしかに世の中には言うだけで実行できない人もいる。けど、なにかしらアウトプット出来ないと、夢や気持ちの証明にならないなら、それこそ夢がないと思うんだ。
——何かを〝好き〟という気持ちは、行動だけでは測れない。
それを知って欲しくて、私はこの短編を書いたんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 08:18:14
2626文字
会話率:25%
君達も気を付けて欲しい。
わからない事に興味を持ち調べたくなるという知的好奇心は人類のこれまでの発展においてとても重要な事だと私は思う。
しかしだ、UFOや心霊のように己の好奇心を満たそうと深入りするばかりに良くない事に巻き込まれるなど
もよく聞く話だ。
そんなの自分には関係ないと油断している君達に警告しておこう。
やつは虎視眈々とその時を伺っていると。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 15:21:33
3914文字
会話率:12%
「お前をパーティーから追放する!」
そうして始まる追放された人物の成り上がり物語ってかなりの数が存在している。
私が「向こう」で生きていた時の話、だけれども。
しかし私は思うのだ。よく簡単にパーティーから追い出せるな・・・と。
その人物もよ
く簡単に受け入れられるなと・・・思うのだ。
十六歳で死んだ私「霧雨永羽」は、神様のお願いを聞くことを条件に、とあるファンタジー小説世界に転生した。
そこで、勇者「アリア・イレイス」として転生した私は、神様のお願いの通り「物語を完成させる」為に、ある重大任務に挑むことになる。
さて、この話はそんな「追放から始まる物語」
とても残酷だけど・・・そうしなければ、何も始まらない物語。
だってこの物語の主人公は勇者「アリア・イレイス」ではなく、私に追放されるはずの賢者「ノワ・エイルシュタット」なのだから。
しかし、どうしてか彼女の追放が上手くいかない
それは始まるべき物語が始まらないことも意味していて・・・
これは、そんな「始まらない物語」を始めるために奮闘する「将来悪役にならなければならない転生勇者」と「将来主人公にならなければならない賢者」の緩い旅路の攻防戦。
いつか絶対、ノワを追放して「始まるべき物語」を始めてやるんだから!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 01:10:00
1319142文字
会話率:65%
“彼を見ていると? 外見がカッコいいって本当に関係ないんだと私は思うの!”
キーワード:
最終更新:2024-09-13 03:00:00
1074文字
会話率:37%
男性は薄ら全ての女性が好きで、女性は薄ら全ての男性が嫌い。そんな定説を倣って彼に言った事がある。
反感を買ってしまった。
でもさ、本能的に嫌うよりも、好きな方が得だと、私は思うんだよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思わ
れたら申し訳御座いません。
注意事項2
男性は薄ら全ての女性が好きで、女性は薄ら全ての男性が嫌い。
この言葉には、皮肉でもなんでもなくて、本当に同意してしまうんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 12:38:48
1060文字
会話率:34%
「私など、朱雀さまがわざわざ会いに来るような者ではありません」
「いいや、きっと会いにくる。約束しよう」
そう言って、名残り惜しそうに美しい男は去っていった。
その後ろ姿を見送りながら、私は思う。
約束なんていらない。……だって、もう
二度と会いたくないのだから!
前世でプレイしていた和風乙女ゲームの悪女に転生してしまった鈴
ヒロインと攻略対象の仲を邪魔するつもりは一切ないし、なんなら出会いたくなかったくらいなのに、気づいたら攻略対象に気に入られてしまっていた。
こうなったら仕方ない。ヒロインに「私はあなたの婚約者を誑かしたいわけじゃないんです」って説明して分かってもらうしかないわ!
気が強く若干向こう見ずな主人公と、そんな主人公と一生連れ添う気でいる世話役(攻略対象)が破滅回避のために頑張る話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 11:55:44
102663文字
会話率:48%
このフォーレストン王国の美醜は、独特だ。
髪の色彩が、白に近ければ近いほど美しいと
好かれ、黒色に近ければ近いほど家族ですら
微妙な顔をされる。
そのため、王族みんな金髪か銀髪の者が多く
大変慕われている。恐らく、王族に対する
尊敬の念
が行き過ぎた結果だと思う。
と、私は思う。こんなこと、はっきりとは
言えないのですけれどね。
私は、セレネスティネ・フォン・ミレッゼ・
アウレーリア・リーフィー。18歳。
フォーレストンの東部の領地を治めている
リーフィー伯爵の長女として生まれました。
5歳下の可愛らしい弟がいます。
白に近い金の長髪に紫の瞳をしていることで
〈白菫(はくきん)姫〉と呼ばれています。
そんな私に、不思議な出会いがー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 21:38:50
15482文字
会話率:26%
私のデスク周りには、モノがたくさん溢れている。
最終更新:2024-04-25 20:00:00
503文字
会話率:0%
GW最後の二日間、福岡へ小旅行に行った。板付遺跡で縄文時代に思いを馳せ、国家の黎明期より続く聖域・宗像大社に行き、私は思う。巫女さんマジ萌える、と。
最終更新:2023-05-14 16:52:04
5484文字
会話率:13%
高校1年生の翼達は、交通事故で亡くなってしまった。目を開けると身体が、ゲームのアバターになっていた。持ち前のゲームの技術で異世界を生き延びろ!
最終更新:2023-03-30 10:49:18
10362文字
会話率:42%
私が鳥だったら、空高く飛べるのになぁ。
友達は、そう隣でぼやく。
私は思う。鳥になればいい。飛んでみればいい。
息苦しい今から、脱してみればいい。
飛びたいなら、飛ぶべきだ。だってピーコは、飛びたくても飛べなかったのだから。
最終更新:2023-02-05 20:05:58
2855文字
会話率:19%
週に数回くらいは途中まで君と一緒に帰る。君はイヤホンを片方外す。短い間だから、滑らかに雑談する。何聴いてるの。タイミング良かったね。寄り道はしないで帰る。気を付けて、と私は思う。
最終更新:2023-02-01 22:57:18
1278文字
会話率:32%
まあそんなのも悪くないと、今の私は思う。
キーワード:
最終更新:2022-08-16 22:56:30
344文字
会話率:0%
『傾国の美男子』という乙女ゲームのキャラに転生してしまった私。
文字通り攻略対象が美男子ばかりの最高のゲームである。だがその物語は論外だった。なぜならこのゲームは、ヒロインに攻略された美男子が皆バッドエンドを迎えてしまうという結末だからだ。
しかもやり込んだゲームだったのに、転生先はヒロインでも悪役令嬢でもなくただのモブだった。
モブだけど、私は思う。美男子をバッドエンドに導いてはならない、と。そんな使命感からモブなりにバッドエンドへのフラグにヒビを入れようと頑張る話。
モブはモブなりに頑張ります!
*ギャフン要素は特にありません
*恋愛要素も少なめかもしれません
*一応R15にしています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 16:06:11
222038文字
会話率:23%
私は思う。世界を構成する一つ一つはこんなにも優しくて美しいのだから、この世界は少しずつ良くなっていく。きっとね。
最終更新:2022-04-15 21:45:55
4894文字
会話率:6%
人生の最も度し難きは「恋」だと私は思う。
友人夫婦の夫が死んだ。その妻と共に遺品の整理を行う主人公は、自らの恋情に気づく
最終更新:2021-11-18 22:49:24
2007文字
会話率:44%