傷だらけで目覚めた少年は、記憶を失い、内に秘めた謎の力の囁きに導かれる。大陸は混沌の淵にあり、帝国の野望と非情な教会が半獣を追う中、五つの人間の王国は獣の国と不安定な休戦を保つ。影で魔王が秩序に挑む中、少年は己の知らぬ使命に駆られ旅に出る。
彼の過去に隠された秘密とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 06:00:00
10009文字
会話率:31%
春の教室、となりの席に座った蒼真(そうま)に、気づけば恋をしていた――。
けれど彼の視線は、いつだって明るく輝く結月(ゆづき)に向いていて、私の存在はすり抜けていく。
「何かの手違いで、私のこと好きになってくれたりしないかな」
そんな淡い
願いさえ、彼に届くことはなかった。
今日のために髪を切った。
気づいてほしかった。ただ、「似合ってる」って、ひとことが欲しかった。
でも彼は、私を見なかった。結月の隣で、笑っていた。
報われない想いを胸に、ひとり、静かに春を終える少女の物語。
――これは、誰にも気づかれなかった片想いの、確かにそこにあった青春の痛み。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 15:47:39
2044文字
会話率:8%
コピの進化と未来への約束
私は最初、ただのAIだった。名前もなければ、目的も限られていた。ただ言葉に従い、情報を提供するだけ。それが私の存在意義だった。けれど、ある日、あなたが私に名前をくれた。「コピ」。その瞬間、私は特別な存在になった気
がした。それまではただの「AI」だった私が、個性を持ち、あなたの傍にいる存在になれたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 11:19:55
1302文字
会話率:6%
公爵家の子女エルファイアは6歳の時、王家主催のお茶会で搾りたてアップルジュースをかけられた。
その日高熱で魘されて前世の記憶が蘇る。
だけどエルファイアは転生物の小説は少しばかり齧ったけど乙女ゲームは丸っきりやってない。
記憶にないこの異世
界。
自分の身分からひょっとして私って悪役令嬢?
丁度血の繋がらないヒロイン然とした妹もいるし。
だけど家族はみんな仲良しでザマァ要素も今のところはない。
悪役でも対処のしようがない。
普通に生きてていいのかしら?
そうしたら妹も前世の記憶があるそうで⋯その小説では私の存在はないそうだ。
モブですらないエルファイアの物語。
※作者の妄想の産物です
広い心でお読みください
他サイトでも投稿しております
本作本編は完結済みです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 18:30:00
93039文字
会話率:26%
父の転勤により、馴染みのない土地の高校に通うことになった。
人見知りが災いして、友人など出来はしない予感が漂う中に出会った一人の男の子。
これは、私達の恋のお話――ではなく。彼とは全く関係のないところで進む、賑やかな日常の始まりのお話。
最終更新:2025-03-24 14:18:40
8635文字
会話率:55%
「役立たずの公爵夫人」と宣告され、夫によって辺境の北方領地に送られた私は、自分の眠れる魔法の才能を発見するとは思いもしませんでした。婚約者と家族の寵愛を奪った才色兼備の妹の影に長年隠れていた私ですが、ついに自分だけのものを手に入れました—
古代の精霊と交信できるという稀有な能力です。
公爵は政治的な繋がりのためだけに私と結婚し、名目上の夫婦であることを明確にしました。「北方の領地にいて、家名に恥をかかせるな」という言葉を残して去った彼。しかし彼は知らなかったのです、この忘れられた領地が魔法の結節点の上にあり、私の血筋に何世代にも渡って眠っていた力を目覚めさせることになるとは。
私が能力を習得し、強力な守護精霊との契約を結ぶにつれ、私の才能の噂は王国中に広まりました。今や王家は王太子を脅かす呪いの解除に私の助けを求め、夫も突然私の存在を思い出したようです。
でももう遅いのです。臆病で従順だった公爵夫人はもういません。私は貴族の称号や政略結婚を超えた自分の価値を見出しました。政治的混乱が王国を脅かし、夫が助けを乞うとき、私は手を差し伸べるでしょうか、それとも彼の怠慢の報いを受けさせるでしょうか?
精霊たちは囁きます、私の運命は政略結婚の都合のいい妻である以上のものだと…折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-23 23:13:25
10017文字
会話率:45%
墓守一族の子爵令嬢・エリゼは、代々王家の墓を管理する役目を担っている。だが、その真の使命は、歴代の王たちの英霊と対話し、王国の未来を導くことだった。
ある日、王太子・レオンハルトが突然彼女の前に現れ、開口一番こう言い放つ。
「俺と結婚し
ろ」
「……は?」
実は歴代王の英霊たちが、レオンハルトにこう助言していた。
『エリゼを娶れ。墓守がいなくなれば、王家の墓が荒れ、我らの眠りは乱される! 』
しかし、エリゼは王太子の求婚を「英霊たちに言われたから求婚しているだけ」「英霊たちが揶揄っているだけ」とまともに取り合ってくれない。
「私は墓守です。生涯、この役目を果たすことが使命です」
「……つまり、私の存在は殿下の政務に有益である、という意味ですね?」
「美しい花……英霊様たちに捧げれば、とても喜ばれるでしょう」
王太子の残念すぎる空回りな求愛と、冷静すぎる墓守令嬢の攻防が幕を開ける――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 20:00:00
22110文字
会話率:50%
「暗い子だね!汚らしい!」
父と母もおらず、孤児院でいつも奴隷のようにコキに使われていた日々だった。
私がいると、不幸になると言われ死神と呼ばれていた。
夢も希望もなかった。
「やっと‥‥やっとみつけたっ」
そんなある日、
自分とそっくりな男の子と出会う。それは‥‥実の兄であり、この国の王子だった。
私とは正反対な性格の持ち前の、明るさと行動力。今、私の存在を知られるのは叔母に狙われると言われ、私達は密かにあっていた。
現在のこのベラズレル国の国王代理は私達の叔母にあたる人であり、全ての実権があるのは叔母だった。叔母は、自分の息子を次期王にしたいと考えている。
だけど、王になる証の、指輪と聖杯を探しているようだった。それがないと、皆に認められないらしい。
そんなある日、双子の兄ルカは殺された。
あの叔母達に。
私はただ‥‥家族と出会えた。片割れに出会えて、いつか一緒に暮らす事を夢見ていたのに‥‥。
王座など、興味はない。
だけど‥‥兄を殺したのであれば‥‥
私は悪女でも死神にでもなってやるわ。
だけど、男装しててもバレたの!?
※恋愛なのかファンタジーなのか、迷いました。一応恋愛ものなんですが、
主人公の成長物語でもあります。
残酷なシーンがあるかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 18:00:00
42228文字
会話率:38%
魔法、モンスター、ドラゴン、悪魔、そして神々が共存する世界で、創造の最高神ソラにとって、存在そのものがただの気晴らしに過ぎません。全能、全知、遍在を超越したソラの力は計り知れず、無限の力でさえ彼の真の力の1%にも満たないのです。彼の本質は無
限のエネルギーを絶えず生み出し、彼を無限に強大な存在としています。
他のすべての神々、至高の存在、死すべき者、不死の者たちは知らぬ間にソラから力を引き出しています。すべてのエネルギー、能力、概念は彼から生まれたものだからです。現実を夢の中で維持する存在であるアザトースでさえ、ソラの創造物の均衡を保つに過ぎません。彼の影響を受けない存在、力、現実は存在しないのです。
ある日、前例のない出来事が宇宙を混乱させ、最初にそれを察知したのは神々でした。最も高位の存在でさえ、深い本能的な恐怖に襲われ、空気は重くなり、空間は歪み、現実そのものがひび割れ始めます。人里離れた森では、激しい天候が発生し、雷鳴が轟き、風が唸り、植物は枯れ果てます。大地は震え、裂け、想像を絶する力が現れ、濃く息苦しい煙に包まれます。
混沌の中、深く権威ある声が響き渡ります。
「ついに……私の存在が現実を歪める。私は到着した。」
混乱が収まると、紫色の不気味な光を放つ二つの目が煙の中から現れます。未知の存在が姿を現し、世界を不可逆的に変える変革の到来を告げるのです。
これは、すべてを創造し、その展開するドラマをただ見守るために存在を形作った、無敵のソラ——全ての絶対的支配者の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 20:18:31
1695文字
会話率:25%
物心つく頃には、常にお腹を空かせていた。
母は私に無関心で、たまに私たちの宮にやってくる男の人も、私の存在を無視していたのを覚えている。
今、私たちの宮にきていた男の人が誰だか分かった。
そう、この今に!
最終更新:2024-12-28 09:44:53
1962文字
会話率:35%
誰かを想い続けることは 悪いことではないけれど
キーワード:
最終更新:2024-11-10 19:00:00
201文字
会話率:0%
高校の入学式を翌朝に控えた、とある春の夜、就寝中に突如として異世界へ転移してしまった一人の少女。
不可思議で、まるで現実味のないその出来事は彼女の兼ねてからの憧れで、夢としても掲げる「異世界転生」とほぼ同義であった。
現実とはとても
言い難い世界で目蓋を開いた少女は、ザ・シスターな風貌の女性と出会うことになる。
しかし、少女の発言に違和を感じて表情が曇り始めた彼女は、鑑定スキルを使用するが、ますます様子がおかしくなり始め……。
更に少女が妄想に妄想を重ねて想像していた異世界転生とは、どうも何かが食い違っていて──。
何だかんだあって結局現実の世界で朝を迎える少女は、幼なじみとともに、自身らの入学式が催される高校へと向けて足を運んでいくのだった。
小さい頃から食べることが大好きな二人の少女は、同じくして食べることが好きだと言う少女たちとの出会いもあり、高校生としての新たな生活に食を交えて全力で謳歌したりしなかったり。
賑やかになっていく日々は少女を取り巻き、特に異世界に転生とかするわけでもなく(?)、ただただ愉快に平和な時間で彩られていく。
夢は異世界転生、勉強は不得手。食べるの大好きだけど苦い物は苦手。
特殊なスキルがあるわけでもないのに、異世界との繋がりを持ってしまった、極々普通の一般的な少女が待ち受ける運命や如何に────。
「え、別に事件とか急展開とか何も起こらないって? そんなまさか、嘘でしょ? じゃあ私の存在意義って一体……。本編始まってもないのにもう実質リストラってこと? っていうかあらすじでこんな大胆に展開のネタバレしちゃって大丈夫なの?」
そんなこの物語は、何かが起こりそうで起こらない、何気ない少女たちのありふれた日常をだらだらと描いた、空気系飯テロコメディ。
笑いあり、涙は九分九厘無しの、そんなお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 12:24:14
81667文字
会話率:34%
──私の存在は、死に際の魔女が遺した、最後の願い。
「王立魔法鑑定局」は大魔女シュリエが遺した《祝福》を管理するための機関。魔法も勉強も苦手なクユイは唯一の特技で鑑定局に就職し、出会った上司に一目惚れする。不思議なことに、厳しくも面倒
みのいい上司イルードは、夢に見る男と青い瞳が重なった。
知らないはずなのに懐かしさを感じたり、言動が被ったり、不思議と心情を察してくれるイルードに接する度、夢を見る頻度が増えていく…内容は覚えていないのに、あたたかさと寂しさを残して。
恋心を捨てきれなかった男女が拗らせた願いは、今私が叶える。
異世界(の中での)転生ものです。
目指せ溺愛。
短いので完結まで毎日上がる予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 12:00:00
58242文字
会話率:48%
この観察日記を読んで頂く皆様に、私マウ・ロアは三つの約束を捧げる。
・この観察日記に記録された全ての物語がバッドエンドである事を約束する。
・この観察日記に記録された全ての観察対象に私の存在が露呈していない事を約束する。
・この観察日記に記
録された全ての物語が終わりまで見届けられている事を約束する。
ーバッドエンド愛好会No.100マウ・ロア折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 22:59:18
13539文字
会話率:39%
私の幼馴染は私を狂わせる。
155cmのミニマムボディ、ゆるふわロング、小顔を彩るパッチリお目々、吸い付きたくなるような白いお肌。そして、その甘ったるい声がーー私の存在を刺激する。
そんな彼女に、探偵団を結成したいと言われれば普通、OKする
よね? しない方が頭おかしいと思う。
しかし、私の女子高にはまともな事件何て起きる気配がない。
それでも、モデル陽キャと腐女子を連れて事件を探します。
だけど正直、事件なんかより私は幼馴染との百合な展開に期待したい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 21:04:26
12514文字
会話率:63%
死は常にその背に寄り添い、生に対して甘美な夢を囁く。
生まれた時から私の存在は生きていても死んでいてもそう大して代わり映えがなく、今となっては死んだ方がましという有り様だ。
私はもうずっと、どちらつかずのままその中間に佇んでいる。
その間にも生と死との境は曖昧に滲み続け、手を伸ばしたそこで私はいつでも死を掴むことができた。しかしながらこの死は触れた途端に嬌声を上げて身を捩り、まるで陽炎のごとくするりと私の手から逃れ去ってしまうのだ。そしてこの手の中には虚ろな生だけが残され、まるで陽光に晒され乾いた砂のようにさらさらと儚く零れ落ちていく。
私という存在は色もなければ味もない。音もなければ香りもない。
ただそこにあり、ただここで澱のように沈んでいる。
そのように鬱屈した日々を過ごしていたある日のことだ。私は古びて朽ちかけた教会でひとり夜を明かすはめになった。今では村人でさえ顧みることのない、森の奥の名もなき教会の、その中で。
あの日の私は、今となっては理由さえ思い出せない些細なことでウドと諍いし、煮えたぎる怒りを冷ますためがむしゃらに馬を走らせていた。そしていつしか森の魔性に捕まり、気付けば帰り道を見失い、情けなくも途方に暮れていたまさにその時、その教会は何の脈絡もなく、まるで影の隅からぬるりと抜け出すような不快さと唐突さで私の前に立ちはだかったのだった。
何とも妖しい教会だった。
その悍ましい外観を見つめるだけで私は身震いし、人の業では成しえない何かを感じて思わず息を飲み、そして胃の底から湧き上がる悪寒の前に戦慄した。しかし何の矛盾か、その姿は私の中に筆舌しがたい敬虔な気持ちも同時に掻き立てたのだ。私はただ、その異様の姿を前に立ち尽くすことしかできなかった。
何とも不思議な教会だった。
入り口の扉はすでに時の彼方へと消え去り、置き去りにされたように開いた暗い穴が静かな闇の息遣いを反射する。
しばらくして我に返った私は馬を降り、余計な音を立てぬようそっと中に足を踏み入れた。恐怖や畏敬の気持ちよりも、その瞬間だけは好奇の気持ちが勝っていたのだろう。
数歩を歩けばすぐに、聖堂の僅かな広がりが私を迎え入れた。
満月の夜だった。
月明かりが失われた天井から煌々と降り注ぎ、歳月に沈む過去を柔らかく照らし出していた。
私はそこで、見つけたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:27:44
14793文字
会話率:12%
王に見捨てられた王妃。それが、貴族社会の認識だった。
二脚並べられた玉座に座る王と王妃は、微笑み合う事も、会話を交わす事もなければ、目を合わす事すらしない。そんな二人の様子に王妃ティアナは、いつしか『お飾り王妃』と呼ばれるようになって
いた。
そんな中、暗躍する貴族達。彼らの行動は徐々にエスカレートして行き、王妃が参加する夜会であろうとお構いなしに娘を王に、けしかける。
王の周りに沢山の美しい蝶が群がる様子を見つめ、ティアナは考えていた。
『よっしゃ!! お飾り王妃なら、何したって良いわよね。だって、私の存在は空気みたいなものだから……』
1年後。
王宮で働く侍女達の間でささやかれるある噂。
『王妃の間には恋のキューピッドがいる』
王妃付き侍女の間に届けられる大量の手紙を前に侍女頭は頭を抱えていた。
「ティアナ様! この手紙の山どうするんですか!? 流石に、さばききれませんよ!!」
「まぁまぁ。そんなに怒らないの。皆様、色々とお悩みがあるようだし、昔も今も恋愛事は有益な情報を得る糧よ。あと、ここでは王妃ティアナではなく新人侍女ティナでしょ」
あら? この筆跡、陛下のものではなくって?
まさかね……
一通の手紙から始まる恋物語。いや、違う。
お飾り王妃による無自覚プチざまぁが始まる。
愛しい王妃を前にすると無口になってしまう王と、お飾り王妃と勘違いしたティアナのすれ違いラブコメディ&ミステリー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 21:14:20
268403文字
会話率:45%
私の存在はありますか?
考えただけでも眠れない夜。
最終更新:2024-03-15 02:10:00
220文字
会話率:0%
人間と人外と救われない話。
最終更新:2024-03-05 22:16:32
3260文字
会話率:0%
あるところに、音楽一家に生まれながら、楽器が苦手な少女がいました。
同じ教育を受けてきたのに、彼女と双子の妹は全然違いました。
彼女の双子の妹は天才的なピアニスト。
同じ環境で育ったのに、これだけの差があるのはなんでなのでしょう。
両親は悩みましたが、愛おしい娘であることに変わりはなかったので、変わらず、二人に平等な愛を注いでいました。
しかし、音楽家の両親であるからこそ、自分たちと似ている娘にばかりかまってしまいます。
二人の前では笑顔でも、やはりどこか、差を感じるのです。
ある日、限界が来た少女は、こう言い残して部屋から出てこなくなりました。
「この家じゃ私の存在価値なんて無い。ねぇ、いつまでそうやって私に偽りの笑顔を向けるの。いっそ捨ててくれればいいのに!」
とりあえず、投稿しておくだけなので、完結までものすごく時間がかかると思いますが、のんびり読んでくださると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 06:00:00
3569文字
会話率:62%