平民には秘されながらも、しかし確かに世の安寧を脅かす存在ーー霊獣。皇家はそんな霊獣を討滅し、人知れず世の安寧を守り続ける一族の家だ。
皇家に仕える石動東馬は、次期当主である皇鳳花の幼馴染にして唯一の従者。
孤児だった東馬が次期当主のそばに侍
(はべ)ることに対し、幼い頃から家中の風当たりは強かった。鳳花が見聞を広めるべく王都の大学へと進学する際も、東馬を同道させようとする鳳花に対し、譜代の家臣達の多くが苦言を呈した。
しかし鳳花はその意見を一蹴し、最終的に東馬の同道は認められる。これまで行われ、その都度失敗してきた企みと同じように。
その理由は、齢十六にして討ち手最強格の東馬に勝てる若手などいないため。何より、鳳花が東馬以外の従者を求めていなかったためだ。
そして主従は王都に行ったことで、まだ互いについて多くの知らないことがあったのだと気付く。
主は、従者の本当の強さについて。
従者は、主が自分にこだわる本当の理由と、内に抱える不安の源について。
しかし二人の成長を待つことなく、世界の形が変わるその時は近付いていたーー。
激動の時代を駆ける二人の主人公を描いた近現代風バトルファンタジー、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 08:19:48
254204文字
会話率:38%
「天才ってええな。なぁんもせんと1番やもん。」
主人公・望月は普通の家庭に産まれ、望まぬままに天才であり続けた。
ーーー地球がリアルに猿の惑星やけど。
そう言い返したいのを、望月はずっと堪え続けた。
そして迎えた中学の入学式にて、望
月は1人の不思議な少年・水咲と出会う。望月を一目見て「つまらん顔」と笑った水咲は望月を引き連れてバスケ部に入れる。
「おもろいこと、ボクが教えたる。」
ーーー誰か、俺と”対等”に立って。
これは、秀才と天才と幸せに関する少年たちの話である。
*Pixiv公開作品の元ネタです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-13 00:27:09
1884文字
会話率:60%