祖母の訃報を受けて四国に向かった、山陰海原テレビ記者の榊守(さかきまもる)。
葬儀は分家である柏家の手によって厳粛に行われ、その参列には東里の神楽寛三・ミキ親子、藤本由美の姿もあった。
そんな榊家の過去を知るのは柏家大叔母の柏香織(かしわ
かおり)。謎の紳士・佐山の存在を含めて誰も語ろうとはしない閉ざされた榊守の過去と、榊の本当の正体とは?
そんな彼らをよそに、世界は悲しい瞬間――2011年3月11日を迎えようとする……。
前作、西暦2010年の至って普通な地方の街、東里(とうり)市から四国の地方の街、西川市を舞台に起こる、こう見えて魑魅魍魎の類いが見える、色々訳ありな30代オッサン主役の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 21:00:00
54982文字
会話率:49%
神還師(かみかえし)を書き始めてから約10年程度経過して最初の書を書き上げた。時間とペースの配分の遅さについてはご承知の通りということで。
このまま次の書へと向かっていくのが本来の流れではあるのだが、ここでその流れを一度切って、『深・神
還師』を執筆しようと思う。これは今まで書いた神還師のストーリーを補足・補完していくために用意した『公式』と銘打ったQ&A設定資料集群である。本来設定資料というものは第三者が仕上げる場合もあれば、作家にとって今後のストーリーをさとられかねない重要かつ秘密の扱いではあるが、10年もかかって作品を書き続けていく以上、書いて出しのスタイルで進めていく以上、作品がほぼほぼすべてであることからも、次へのストーリーを決めていくうえでの道標としても役割も持たせようと思っていた。
それだけなら個別にしておけばとも思われがちだが、実際に作る分には面白いと思った所もあり、今回この第一書・余章「事件記者Aの後悔」までのストーリー・人物・舞台・設定等を手元にある分でほぼ全て余すことなく公開していくことにした。
そこから発生する手がかりが更に次書へと向かう為のきっかけになればと願いつつこの前書きとさせときます、はい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-22 22:29:00
21958文字
会話率:2%
地方テレビ局の記者、榊守(さかきまもる)は物の怪の類が見えるのではと思われている奇妙な男。「神様と会話が出来る」と言う不思議な噂も流れている始末。
そんな男の前に現れる魑魅魍魎(ちみもうりょう)の人物・現象の数々。
「……私があなたを還し
てあげる」と言う夜な夜な街を駆け回る女子高生と、榊を気にするその親父。さらにはゴスロリ医師や寺坊主まで……。彼らは自らを神還師(かみかえし)と名乗り、人間の勝手によって土地を離れた土地神である迷い神(まよいがみ)を元に戻す『副業』を人知れず行っていた。
神還師と言う訳のわからない世界に引き込まれる榊守。だが彼の能力には事情もあるようで、それを知る謎の銀髪紳士も現われて、状況は神還師も巻き込んでいく…。
西暦2010年の至って普通な地方の街、東里(とうり)市を舞台に起こるこう見えて既婚な30代オッサン主役の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-03 21:00:00
111307文字
会話率:50%