八十神薫子(やそがみかおるこ)は、帝都守護職についている鎮守の神と呼ばれる、神の血を引く家に巫女を捧げる八十神家にうまれた。
八十神家にうまれる女は、神癒の力(しんゆのちから)を持ち、鎮守の神の法力を回復させたり、増大させたりする力を持つ。
けれど薫子はうまれつきそれを持たず、八十神家では役立たずとして、使用人として家に置いて貰っていた。
ある日、鎮守の神の一人である玉藻家の当主、玉藻由良(たまもゆら)から、神癒の巫女を嫁に欲しいという手紙が八十神家に届く。
神癒の力を持つ薫子の妹、咲子は、玉藻由良はいつも仮面を被っており、その顔は仕事中に焼け爛れて無残な化け物のようになっていると、泣いて嫌がる。
薫子は父上に言いつけられて、玉藻の元へと嫁ぐことになる。
何の力も持たないのに、嘘をつくように言われて。
鎮守の神を騙すなど、神を謀るのと同じ。
とてもそんなことはできないと怯えながら玉藻の元へ嫁いだ薫子を、玉藻は「よくきた、俺の花嫁」といって、とても優しく扱ってくれて――。
九尾の力をひく男の元で、愛されて隠された力を開花させる少女の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 12:03:55
102987文字
会話率:38%
事故で死んでしまった主人公。
転生の輪に入り、再度生まれ変わるときに異変が起きる。
選んだ転生先がファンタジーの世界の為に、転生後に何の能力もない状態ではすぐに死んでしまう可能性があった。すぐに死なないように転生の担当していた存在に、
最低限の幻を見せる能力だけ与えられて、記憶を消されて生まれるはずだったのだがアクシデントが発生する。
迫りくる危険対象に対して幻を短時間だけ見せる事が出来る護衛用のちょっとした能力の筈が、神にすら幻を見せる世界規模の幻が可能な能力のままで転生する。
世界規模の幻と言っても所詮は幻だった筈が、さらにアクシデントを重ねて幻の能力が進化していく。
サラリーマンだった前世の記憶が残っている為に、偶然入った冒険者ギルドの事務能力を買われて引き抜きにあってしまう。
いつの間にか流れで、国内最大の冒険者ギルド本部の事務員に就職してしまう。
そこで、見たものは酷い非効率な事務作業や、計算もできない多くの事務員たちであった。
冒険者ギルドの事務内容の改革を進める際に、多くの塩漬け案件を見つけ出す。
これらの案件がギルドの財政や取引を圧迫していることを知ると、自分の能力で出現させた幻の冒険者で解決しようと行動を開始する。
そして、その幻の冒険者が……幻を出現させている本人の知らない所で、『幻の勇者』と言われる英雄に成長していくお話。
※補足
細かい設定があるのですが、読みやすいように省いています。
わからない描写や内容がありましたら追記しますので報告お願いします。
誤字修正大歓迎です!ソロで仕事の空き時間に書いているので結構きついです。
みなさんの協力ありがたいです。
低い評価(5:5ではなく1:1)でも連載の力になります。
連載継続の為に、評価とブックマークをお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-04 20:13:51
147698文字
会話率:35%