『生きていることに絶望なんてしたくないのに』
生活無能者のヨシユキは家事を一手に引き受けていた叔父の病気入院によって、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされる。近所の若い家政婦や気まぐれな男子高校生を頼って生活を繋げるが、叔父は何を考えているの
か、そんな彼を冷たく嗤うばかり。
「私は、親しい人間、というものがほしい」
「べったべたに甘やかして、一人じゃ生きていけない大人に育ててやろうと思った」
「……それじゃ、生きていけないんじゃないですか」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-18 20:00:00
43153文字
会話率:47%