前世でいじめに耐えられず、自ら命を絶った碧(あおい)。彼は異世界で剣士として転生し、青い髪と碧い瞳のシエルとして新たな人生を歩み始める。平和だった日々は、突如現れた魔物の襲撃で崩れ、両親を失う悲劇に見舞われる。そんな絶望の中で出会ったのは、
白髪赤眼の魔法使いサーシャ。彼女は村人たちから「悪魔の子」と忌み嫌われ、孤独を抱えていた。二人は互いの心の傷を理解しながら、絆を深めていく。果たしてシエルは、自らの過去の呪縛を乗り越え、この世界を救うことができるのか——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 13:00:00
9510文字
会話率:40%
山脈と海に囲まれた、小さい島ながらも平和な国であるブッチランド。その王家には代々、宝石ラピスラズリのような輝きを持つ「碧い(青よりも深く濃い、緑と群青にちかいあおい色)瞳」が受け継がれると共に、ある言葉が言い伝えられてきた。
『未熟の
ラピスラズリは波乱と憎しみを生み、二つのラピスラズリは栄光と平和をもたらす』
貴族の中で高貴な色として好まれる金髪に、こぼれ落ちそうなくらい大きな碧い両目を輝かせて城下町を眺めるブッチランドの王子、チヒロ・アズール・ブッチランド。
チヒロは父であるブッチランド王が納める、長閑で平和なこの国が好きだった。しかし父は体調を崩したまま病に臥せっている。そんななか、15年前に亡くなったはずの兄が生きていると使用人が噂をしていたのを聞き付ける。何故生きているのなら城に戻ってこないのか、チヒロはまだ見ぬ兄に興味を抱いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-20 09:00:00
260079文字
会話率:33%
雪町 真白(ゆきまち ましろ)は、夢を見る。
それは昔、海に落ちた時の夢。
あの時、彼女を助けたのは、一人の少年の人魚だった。
それから、数年後。夜のプールで彼女が見たのは、クラスメイトの水城 碧(みずき あおい)の秘密だった。
最終更新:2013-07-09 00:09:50
1455文字
会話率:44%