主人公:影矢は、悠久の時を生きる、妖魔の中でも力ある〈妖鬼〉の一人である。彼女は己が鬼であることを隠し、とある噂について調べるべく、高校生として生活していた。
しかしある日、調査の中で、彼女にとって思いもよらない出会いがあった。
それは、数
百年前――江戸の頃、影矢のことを師と慕い――ほかでもない影矢によって家族を殺され、仇討ちを誓った——二人の教え子だった。
人間であったはずの彼らが、なぜ今この国に生きているのか。そこで影矢は、かつて彼女が暮らし、今なおその二人が所属している、対妖魔組織〈黒狼〉で進められている、恐るべき実験を知る――…。
死にゆく人々、襲い来る妖魔。
全ての鍵を握っているのは、影矢ただ一人。一体、彼女は何者なのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 16:57:39
11589文字
会話率:30%
月を背景に進んでいくお話です。
このお話は「はかない想い、もろい心」というサイトで公開していたものの再録です。内容もほぼ当時のままになっています。
最終更新:2012-06-10 09:00:00
6767文字
会話率:24%