天涯孤独の身であるハロルドはルダティア国の兵士として、撤退戦に参加していた。しかし、敵であるトリトン国の攻撃で作戦は失敗し負傷、ハロルドは死の淵に追いやられてしまう。そんなとき、戦場に似つかわしくない可憐な少女と出会う。ハロルドは少女を民
間人と判断し軍に帰還するよう取り計らうのだが、軍からは少女と少女の接触者に射殺命令が下されていた。
母国であるルダティアから見放されたハロルドは、自らを「ありとあらゆる武器を壊す兵器」と呼称する少女を利用し生き延びることと、元来の目的である戦争を終わらせるということを心に決める。そして、現状を打開するために考えた決死の嘘を貫き通すため、ハロルドは不条理な世界に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 19:37:33
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会話率:58%