弦巻秋人は、小悪魔で毒舌な後輩――藤代遥によく絡まれる。
お昼休みに屋上に集まるだけの接点を持った2人は、次第に仲を深めていく。
いつしか、弦巻秋人は、後輩にからかわれる先輩に、藤代遥は、先輩をからかう後輩になっていた。
「胸じろじろ見
すぎですよ、へんた……間違えました先輩っ!」
来る日も来る日も、秋人は生意気な遥にからかわれていた。
しかし、やられっぱなしも癪だった秋人は、一転攻勢を試みる。
「先輩ってば、本当に私のこと、好きなんですねぇ?」
「ああ、好きだよ! 僕は遥のことが好きだ! 君しか見えないとも!今すぐにでも抱きしめたいね!」
大げさなくらいの愛情表現で遥に迫った彼が見たのは、
――顔を特大の羞恥に染めて、しおらしくなった藤代遥の姿を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-10 20:14:41
10000文字
会話率:47%
異なる種族の者同士が慕い、恋をし、焦がれる。
異種族間の恋愛短編集です。
砂糖のような恋から砂を噛むような恋まで、さまざまな恋模様を書いていく予定です。
最終更新:2019-06-26 23:06:20
12114文字
会話率:34%