文明開化の光も届かぬ田舎では、まだ、村人たちはイニシエの因習に囚われたままだった。
雨が降らず、干上がった村の住人たちは、今まで大事にしてきた淵のヌシ様の巫女、シノをイケニエに捧げようとするが。
シノは、妹のヒナこそが、真の巫女で
あると言い出す。
逃げた姉の代わりに巫女兼イケニエとして、淵に捧げられたヒナだったが――。
(エブリスタでも公開しています。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 12:30:43
7932文字
会話率:34%
「無能な名無し」と呼ばれ虐げられて育った鈴(すず)は、異母妹の使用人として巫女見習いが集う女学院に通っていた。
しかし巫女選定の儀で、冷酷無慈悲な氷の貴公子と名高い龍神・竜胆(りんどう)に選ばれたのは、巫女見習いでもない鈴で……?
「今日か
ら君は俺のものだ。片時も離れることは許さない」
恐ろしいほどの美貌を持つ竜胆の深い独占欲と溺愛に、鈴は翻弄されて――!?
現代で神の番様(つがいさま)に選ばれた少女の和風シンデレラストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 12:03:15
128973文字
会話率:25%
「お前は隣国の王子と婚姻を結べ。」
巫女嫌いな王国の王が王女に命じた一言。しかし王女は、
「どういうことですか、私は巫女で神に身を捧げる身ーー」
唯一神の力を宿す魂を所在する真の巫女だった。
巫女であることにとらわれている少女。
一方、その
婚姻先の王子は
「殿下、婚姻相手がきまりました」
「そんなもの、取り消せ」
王子としての仕事には全く興味がなかった。
唯一興味ある騎士の仕事以外に束縛されたくない身勝手な俺様王子。
しかし出会い、
「俺は、妃などいらん」
「ならば、私は、神の下へ参ります」
そんな会話で別れて、王子が
「本気だったのか、あいつ」
と追いかけて、王子は王女に心惹かれていく話。
でも王女がなかなか分かってくれない話。
いわゆる王子の前途多難な恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-16 23:23:48
33706文字
会話率:28%