──私の存在は、死に際の魔女が遺した、最後の願い。
「王立魔法鑑定局」は大魔女シュリエが遺した《祝福》を管理するための機関。魔法も勉強も苦手なクユイは唯一の特技で鑑定局に就職し、出会った上司に一目惚れする。不思議なことに、厳しくも面倒
みのいい上司イルードは、夢に見る男と青い瞳が重なった。
知らないはずなのに懐かしさを感じたり、言動が被ったり、不思議と心情を察してくれるイルードに接する度、夢を見る頻度が増えていく…内容は覚えていないのに、あたたかさと寂しさを残して。
恋心を捨てきれなかった男女が拗らせた願いは、今私が叶える。
異世界(の中での)転生ものです。
目指せ溺愛。
短いので完結まで毎日上がる予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 12:00:00
58242文字
会話率:48%
姉の誕生祝いの宴で、名うての怪盗が姉への贈り物を盗んでいった。お陰で姉は泣いて騒いで大変な状態だし、我がエーミス伯爵家には使用人を除けば私以外まともな人間不在で事務処理に追われる羽目に。しかも宴の合間に叔父から熱心に結婚を勧められるわ、盗難
騒ぎのどさくさにまぎれて女誑しと評判の美男子騎士団長に「恋人にする」宣言をされるわ、今日は一体どうなってんの?! けれど、それは単なる始まりに過ぎなかった。――これは漆黒の花と呼ばれた、一人の少女のはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-19 00:47:06
56262文字
会話率:53%