ずんぐりむっくりな二足歩行のぽっちゃりドラゴン。何の話をしているかって? 今の私の姿だよぅ……!
地元の交差点にて、どうやら死んでしまったらしい私は、どことも知れない異世界の洞窟で目を覚ますとドラゴン(?)になっていた。
お腹の中
は胃次元収納、食べれば食べただけ強くなる。しかもお腹の中にあるモノ同士を混ぜ合わせて新しいアイテムに作り替えて吐き出せるらしい。
見た目はともかく結構すごい能力持ってる私は、この世界で生きてく為にペタペタと歩き出した。洞窟内のアレコレを食べながら。
そうして出会った、小さくて可愛い女の子フィズちゃんと、近くの街の領主クロンダイクと仲良くなった私は、この二人の為に能力を使いながら、のんびりと好き勝手生きていこうと決めるのだった。
まぁ見た目は完全にハラペコ魔獣なんで、トラブル皆無と言わないけどねッ!
なんなら「がぶがぶ」としか喋れないし! 「がぶがぶ」としか鳴けないが正しいかも!?
だからまぁ、
喧嘩売られたり。
うっかり馬車食べちゃったり。
ヤバすぎるクスリを作ったり。
ヤバすぎる生物を作り出したり。
調子乗ってる新人と戦ったり。
フィズちゃんのお父さんの呪いと戦ったり。
色々あるんだけどさ!
……っていうか、私の見た目がどうあれ、この街ってちょっとトラブル多過ぎない? どうなってんのさ領主サマさぁ!?
いや、何割かは私のせいなのは認めるけどッ!!
前世では自分の好きを貫けなかった彼女は、魔獣の姿で異世界をのんびり駆け抜ける。これは『君と好きを貫く幻想譚』。
カクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-20 18:44:05
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会話率:28%