「土魔導士なんて最弱の職業じゃん。まったく役に立たないから追放決定ね」
そんな理由で冒険者パーティーを追放されたアークホルン公の落とし子で土魔導士のオルテガは退職金代わりに領地を得る。
その土地は、王都から遠く離れた王家の所有する猫の額ほど
の広さの【 リーズ 】と呼ばれる土地だった。
オルテガは、領主の行動を逐一王政に報告する監査人キエナと共にリーズに赴くが、
そこで自分が治めるべきリーズの実態と、一つ失敗すれば自分が斬首にされるかもしれない運命を知る。
このお話は、最弱魔法とされる土魔法の最強の使い手のオルテガが、土魔法を使い策略を練り上げるリーズ領をめぐるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-04 21:00:00
56516文字
会話率:32%
特別産学法人希星学園。国策、民間事業を問わず、「プロジェクトの卵」を育成するために設置された事業組織である。国立大学やその付属研究所はもとより、製薬、重化学工業、自動車メーカー、果ては金融機関までありとあらゆる組織の連携によって実現した、
それ自体がひとつの大規模なプロジェクトといってもよい。
内部で行われているプロジェクトは様々であるが、官民いずれにしろ、最終的には何かしらの「成果」を上げることが原則とされている。
だが、その中でも最も生産的でない、いわゆる「お荷物」だと噂される事業体があった。
特別産学法人希星学園付属監査研究棟。学園内部では、「監獄」と呼ばれていた。これから話すのは、その「監獄」についての物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-18 22:45:40
964文字
会話率:37%