サントレス大陸西部に存在しているレスタン帝国。豊かな土地を持ち、平和な国民の暮らしが垣間見える、建国300年の歴史を持つ大国だ。
そして300年の間、他国からの侵攻を全て跳ね除けてきた強国でもある。
この国では皇帝・皇族のもとに5つの貴族
が直属しており、この貴族達が守護者として国を支えている。
その名は『伍戦貴族』。
建国時代、それぞれが数え切れないほどの武功を上げ、その名を轟かせ、建国後も幾つもの侵攻を防いできた。
その功績と帝国への忠誠に初代皇帝は深く感謝し、5つの貴族にそれぞれ特別な爵位を授けた。
『護爵家』
『森爵家』
『炎爵家』
『氷爵家』
『雷爵家』
爵位につけた名はその一族の象徴である異能力から付けた。
現在では帝国の重臣や将軍などの役職を得て、帝国を支えている。
そんな中で、氷爵家のノア・グランス=ド=イグナシアは破天荒で自由人な父から半ば無理やり当主の座を譲られてしまう。
多くの理不尽に見舞われるがそれでも、ノアは皇族に、皇帝に、帝国の為に尽くす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 21:04:02
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とある帝国の片田舎に、小さな村があった。そこは何の変哲もないただの農村だったが、たった一つ、普通でないことを挙げるとすれば、それは、村長の唯一の嫡男と、唯一の副長が婚約者であること。ただ、これだけだった。
そう、全てのことの始まりは、たっ
たこれだけだったのだ。たったこれだけのことなのに、二人は皇帝からの命令で、旅に出ることになってしまう。
――もう二度と、村に帰れなくなるかも知れない、その村さえも取り潰されてしまうかも知れない、そんな旅に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-21 22:01:01
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