どうも私は生まれ変わったようだ。
そこは前世で書いていた小説の世界。古い小国の竜姫と、大国の王子の恋愛物語の世界だ。
今の私は竜姫に仕える者として、居心地よい人生を得えていた。
なにはともあれ、自分で創り出した人物たちが生き生きと動いている
様を眺めるのは、まるで夢を見ているように幸せだった。
けれど、忘れてはいけない。
これは、前世で病んでいた私が病院のベットで夢中になって書いていた、バットエンドの悲しい物語だ。
そんな! 設定の通りだとみんな死んじゃうってこと!?
――あれ、でもお姫さまが設定より自由人なんですが……。
【転生した女主人公が皆の死亡フラグを回避しようと奮闘するおはなし】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-05 08:03:47
60150文字
会話率:24%