氷室十夜は普通の少年だった。幼馴染や友達と平和に毎日を暮らしていた。家族もいい人ばかりだった。
しかし、高校一年の時「ある事件」のせいで家庭が崩壊した。結果それからは家にもろくに帰れず、学校でも辛い生活を続けていた。そして、ある日ついに
雪に降る夜凍死した。
次に目覚めた時、十夜は見知らぬ白い空間にいた。そこは所謂「あの世」。何も存在せず、ただ死んだ魂達が浮かんでは消える虚無の部屋。しかし十夜は何故か意識を保ててしまった。それからは地獄だ。真の孤独。それは普通の人間ならば発狂してしまう空間。誰も何も存在しない筈の空間で、人より長く自我を保てた十夜も結局は変わらない、筈・・・だった。
救いはあった。それは小さな、されど確かに存在する「亀裂」。そこからは懐かしい生命の息吹を感じた。十夜はすかさず手を伸ばし・・・
次に目覚めた時は赤ん坊として異世界に生をなした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 23:49:20
168088文字
会話率:45%
やぁ、ようこそ。ここは「知恵の塔」。この世のありとあらゆる知識が詰め込まれた場所だ。私はここの司書をしているエールベンだよ。
ここでは「白龍伝説 ~転生した俺は白き龍となり世界を救う~」の世界における細かい知識を披露しようと思う。
ち
なみに、ここの説明を聞かなきゃ本編の意味が分からないと言ったことには基本的にならないので安心して欲しい。ここはあくまでより詳細な世界観を知りたいという人向けの場所だからね。
それでも聞きたいという人は歓迎しよう。「知恵の塔」は真に知恵を求める者を決して拒まないからね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-11 20:00:00
22641文字
会話率:1%