白い実 小説家になろう　作者検索

良いゲームだった。 面白い実況プレイ動画だった。 しかし、推しは死んでしまった。 悲しい結末に沈みながら、マルチエンドだというゲームを購入し、DL開始。 明日より、推しの生存をかけてゲームをやりこむつもりでいた。 絶対助ける。そう決意した、のは確かだ。 もちろんゲームの話、画面越しでの話で――私が！主人公そのものになって救おうなんて大層なこと！考えるはずない！ 何故か私は、ゲーム『雪月花』の主人公、姫巫女の姿になっていた。 雪月花の舞台はファンタジー戦国時代。 人外も呪いも存在する、主人公も主人公以外の命も軽い、死亡エンドだらけの世界だ。嫌です無理です。 おまけにゲームの知識といえば、解説も交えた実況プレイ動画一本分。迎えたエンドはよりにもよって推しの死だ。 さて、どうする、私。 死にたくない、推しも死なせたくない。 ……これが夢でないのなら。 動画一本分の知識を元に、覚悟を決めろ！ シナリオを考察し、新たなルートを探し当てるんだ！ 目指せ！私と推しの生存エンド！折りたたむ>>続きをよむ

　人はなぜ出会い、愛し合い、悲しみ、別れることを繰り返すのか。私はこの永遠のテーゼに自身の経験を踏まえて一つの仮説を立てた。他の人々から見ればそれは稚拙で、粗雑そのものだろう。だが私も私なりに真剣に自分の人生と向き合って愛という難題に挑んだのだ。あまり面白い実に自分寄りの自分語りにすぎない駄文を連ねた物なので内容に期待はできないだろう。どうか未熟な私を許して欲しい…。 折りたたむ>>続きをよむ

１本の大きな大きな木の下に、天使の住む世界があります。 大きな木は世界樹と呼ばれていました。 世界樹の白い実は、ここに住んでいる天使たちのたまごです。 ----- ある日、世界樹で新しいたまごが２つ見つかりました。 白いたまごが１つ。 いままで見たこともない灰色のたまごが１つ。 白いたまごからは、天使が生れます。 見たこともない灰色のたまごからは、どんな仲間が生れるのでしょう？ 天使たちは、とっても楽しみにしていました。折りたたむ>>続きをよむ

白くて苦い小さな実 でもね、これは私を楽にしてくれるはずなの そう、これだけが・・・