23世紀も後期に差し迫ったとき、Outer Planetary And Freedom TreatyとSettlement State Congressの2大勢力がそれぞれの星で台頭していた。火星と外惑星圏に拠点を置くO.P.A.F.T。そ
して地球と複数のスペースコロニーを所有しているSSC。22世紀初頭、増えすぎた人口を火星植民と地球外生命に対する対抗処置として、Post-Human兵士の開発に多額の資金をNATO各国で出費していたが、NATOの発展的解消とSettlement State Congressへと組織防衛本能を発動し地球圏の維持を保っていた。
だが、火星のタルシス地域の植民と地球化に成功したタイミングで、クーデターが発生し国家評議会火星政府はタルシス解放機構に乗っ取られ、鎮圧に失敗。
2165年7月4日Outer Planetary And Freedom Treatyが建国され、航空宇宙兵器による31年間、分裂戦争が勃発する。2196年火星は独立を勝ち取り、地球圏のInter Planetary Strategic Allianceから離脱。翌年の2197年、地球圏は内乱が勃発し腐敗と既得権益者のみが地球に住むことが許され、他は火星や他の衛星の労働者として多くの移民が火星へとなだれ込んできた。
そんななか、世の中は23世紀に突入する。
戦後の火星混乱から復興が進み、先進国の仲間入りを果たしたO.P.A.F.T.は、火星の通貨を発行。タルシスドルが発行され新たな経済圏を獲得していた。しかし、地球政府がそれを許すはずもなく第2次惑星間戦争が勃発する。戦後生まれの亜夜子とミリアムは、O.P.A.F.Tの最新鋭人工知能搭載型ステルスプロトタイプ亜宇宙戦闘機HELiXを駆り、CSSへ挑むことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 14:30:01
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会話率:94%
小さなズレからすれ違いを生んでしまった春海《はるか》と夏純《かすみ》。
「別れ」というひとつの結論を出すことにしたふたりは、恋人同士としての最後の時間を過ごしていた。
最終更新:2021-09-15 23:00:00
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会話率:26%
日本国環境省が日本国の自然環境の防衛、そして野生動物の保護とその他生物多様性の確保を任務としており、これを達成するための必要最低限の実力として、旧自衛隊を発展的解消して創設された環境保全隊を保有していることは、誰もが知っている周知の事実であ
る。彼らは旧アメリカ合衆国から戦利品として入手したシャングリラ級大出力電源艦を以て、ついに異世界への扉を開いた。
そこは力ある者が他者を支配する帝国主義の世界――その片隅で弾圧され、いま絶滅の危機にある種があった。その名はセイタカ・チョウジュ・ザル(俗称:エルフ)。
日本国環境省環境大臣は「貴重な種が絶滅するということは、すべて死んでしまうということ。それだけは絶対に避けなければならない」とコメントし、セイタカ・チョウジュ・ザルの保護のため、保全隊の投入を決定した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-02 18:08:09
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