幼き時から、正義の味方に憧れてきた男、是枝・太一。
テレビで見る変身ヒーローが探偵だったので目指したところ、人の裏を探し、トラブルを起こすという現実に打ちのめされる。
貧乏で、子だくさんの家庭の長男として産まれたため、家族の為にも辞めら
れず、ストレスで砂のような味の食事しか食べれないという地獄の日々。
アラフォーに差し掛かり、弟達、妹達の独り立ちを終え、後の人生は好きに生きようと決める。
そんな折、憧れたヒーローのように、ある依頼人に、ちょっとしたお節介をすることになる。
それが依頼人の逆鱗に触れ、最初で最期のお節介で死ぬことになったのだ。
そんなタイチを拾い上げた異世界の女神が居た。
しかし、長年の探偵としての勘で、ろくなことには成らないと判断したタイチは、女神の隙をつき逃走する。
流れ着いた別の異世界は優しくは無かった。
身体の免疫が異物を排除するように、世界から排除されるのを、とっさの機転で遅らせたことに、その世界の神から認められ、猶予を与えられる。
猶予を伸ばすために、その世界に散らばる神への”願い”を叶え、信仰を盤石なものにすることとなる。
これは正義の味方に憧れた、一人の男の人生のやり直しの物語。
理想に生きる、お節介焼きの物語。
☆付きのタイトルは、あらすじを細かくしているだけなので、読み飛ばしても構いませんが、後の伏線とかも有りますので、1章を読んで気に入ったら、遡って読んでみてください。
※カクヨムでも試しで再掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-06 02:08:56
344963文字
会話率:43%