甘い香りに誘われて迷い込んだのは、甘味が禁忌とされる異世界。
紅茶の国――そこでは、甘さが「罪」とされ、理性を守るために厳しく戒められていた。
お菓子作りが好きな少女、蜜(みつ)は
突然現れた謎の屋敷で、冷徹な貴族・ティアモンド・ヴェール
と出会う。
彼は甘味を拒み、感情を閉ざしていたが、蜜のやさしい香りは彼の心の氷を少しずつ溶かしていく。
――許されない甘さが織り成す、切なくも温かな恋物語。
紅茶とお菓子をテーマに、記憶と罪、孤独と再生を紡ぎます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 17:50:44
2026文字
会話率:35%