めぐみの死から三年の歳月が流れた。彼女の死を受け入れられず自らを責め
続ける健介は、研究室に籠り外部との接触を避けるような孤独な生活を送って
いた。ようやく三年ぶりにケープ・コッドのリズを訪ねる途中、めぐみとの
想い出の海岸に立ち寄る。そこ
で、亡き妻と瓜二つの若い女と出くわす。
純一は才能を開花させ新進気鋭の画家としてパリで注目を集めるようになって
いた。彼の作品、めぐみを描いた肖像画がフランス画壇の巨匠、芹澤冬梧の
目に留まったことから彼の一人娘、莉江と出逢い恋に落ちる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-19 16:00:00
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