このは中央国家モナルキーア、剣と魔法の入り乱れる王国。そこに1人の美女がいた。
名はデイジー・マリア・モナルキーア、現国王ジャード・ソフィー・モナルキーアの第三皇女である。彼女はその日、幼馴染みのエドモンドとその隊を少し連れて嫌気の指し
ていた城を抜け出してしまう。そこで2人は外の空気の清々しさを感じ、青の望月の美しさを見、かつてのクリスマスの日を思い出すのであった。
そして、次の日。昨日彼女の姿を目にした男達達100人近くもう一度その姿を見たいと城へと押し掛けてくる。騎士たちはその応対に追われるばかり。そんな騒動を収めるべく、彼女は自ら民衆の前へと現れた。
しかも、全三次の試験に全て合格した者に嫁ぎましょうと婚姻を募るのである。もちろんこの日集まった100人の中にその募りに飛び付かない者はいない。
そう。これはそんな男達が試験をしながら姫様との婚姻成立を目指す十二月末の小さな物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-28 00:21:58
5600文字
会話率:51%