「アーロン、あなた犬になりなさい!」 ――クローディアは困っていた。ついに父子爵に婚約を決めたと宣言されたのだ。男性恐怖症のクローディアはそれを聞いて卒倒してしまったが、貴族として結婚は避けられない。だが恋愛小説を読んでも気持ち悪くなるほど
事態が深刻なのを見て、幼馴染のポーリーンが弟のアーロンを犬だと思って接して男性に慣れろと提案する。いくら幼馴染とでも侯爵令息を犬扱いは······と戸惑うクローディアをよそに、久しぶりに会うアーロンは何故か大喜びで犬耳帽を被り、遠吠えしたり庭に駆け出したりと犬道を邁進。クローディアはおっかなびっくりながらもアーロンを散歩に連れ出しおやつを与えて、男性に慣れるべく努力する。訓練の末ようやく改善の兆しが見られたある日、クローディアの前に男性恐怖症の原因になった公爵家のザカライヤ様が迫ってくるようになって······。
※作中に男性恐怖症という表現が出てきますが、定義・克服法など当方の理解が足りずご不快な思いをさせてしまうかもしれません。予めご了承の上でお読みになるかのご判断をお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 19:50:57
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会話率:44%