「仮想現実」が「もう一つの現実」になった未来。知識の習得より社会性の訓練が問われるようになった学校教育で、必修教科の「ロールプレイ」で周藤一太に与えられた役割は、『ハーレムをつくる』こと。単位のために無茶な目標に向かって努力しなければならな
い一太は、ある女子生徒に声をかける。ちょっと変わっているという噂のその女子生徒は、一太の無茶な提案にあっさり了承して、課題の手伝いをしてくれるという。「頑張って」と微笑を浮かべる不思議な女子生徒には、なにやら不気味な雰囲気もあって――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-22 08:01:34
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