ドラゴンが支配する島国。リベリオス。
人々は “カラクリ” と呼ばれる魔道具の力を借り、この過酷な世界で生きながらえていた。
その最前線に立つのは、若き聖女 “サキリス” 。
孤児として差別されながらも、育ての聖女 “グラシア” のように「
人々を癒やし護る存在」になることを夢見てきた。
だが、脅威はドラゴンだけではなかった。
大陸から島流しとなった盗賊たちが暗躍。さらには、サキリスたちの足元からも、不穏な影が忍び寄る。
そんななか、彼女の前に現れたのは、無詠唱魔法を使いこなし、自由に振る舞う少年 “アレス” 。
言いたいことも言えない自分とは真逆の彼に、サキリスは知らず憧れを抱いていく。
けれど、ドラゴンに支配された島国という“籠の中”に生きる聖女にとって、自由とは手の届かぬ翼なのか。
聖女としての使命。
少女としての願望。
サキリスの心はゆっくりと、確実に揺れていく。
——これは、“籠中の聖女”が羽ばたくための物語。
世界のカラクリを知り、自由への翼を手にするまでの——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:00:00
32468文字
会話率:29%
世界が滅びるその時に聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声だった。
人類は敗北した。
99個のゲートをクリアせよという不思議な声と共に平和だった世界はモンスターが現れる危険なものへと変わってしまった。
覚醒者と呼ばれるモンスターと戦う力を持った
者が必死に戦ったけれど人類は邪竜の前に滅ぼされてしまったのである。
たった一人を除いて。
愛染寅成(アイゼントモナリ)は人類最後の一人となった。
けれどトモナリもモンスターの攻撃によって下半身が消し飛んでいて、魔道具の効果でわずかな時間生きながらえているに過ぎなかった。
そんな時に新たなスキルが覚醒した。
戦いに使えないし、下半身が消し飛んだ状況をどうにかすることもできないようなスキルだった。
けれどスキルのおかげで不思議な声を聞いた。
人類が滅びたことを嘆くような声。
この世界に存在しているのはトモナリと邪竜だけ。
声の主人は邪竜だった。
邪竜は意外と悪いやつじゃなかった。
トモナリは嘆くような邪竜の声に気まぐれに邪竜に返事した。
気まぐれによって生まれた不思議な交流によってトモナリと邪竜は友達となった。
トモナリは邪竜にヒカリという名前を授けて短い会話を交わした。
けれども邪竜と友達になった直後にトモナリは魔道具の効果が切れて死んでしまう。
死んだのだ。
そう思ってトモナリが目を覚ましたらなんと信じられないことに中学校の時の自分に戻っていた。
側には見覚えのない黒い卵。
友といたい。
そんな邪竜の願いがトモナリを過去へと戻した。
次こそ人類を救えるかもしれない。
やり直す機会を与えられたトモナリは立ち上がる。
卵から生まれた元邪竜のヒカリと共に世界を救う。
「ヒカリと一緒なら」
「トモナリと一緒なら」
「「きっと世界は救える」」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 10:00:00
602546文字
会話率:37%
平凡で幸せな生活を送っていた筈?
僕の人生はある日を堺に変わっていきました。
40歳を越えてからの無財への転生。それも現世を生きながらにして…。
なんとか自分の人生を取り戻したい!
残された時間で目指すのは億り人!?
無理かもしれないけれど
、どうせ生きるなら人生を諦めたくない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:58:24
496文字
会話率:31%
森深くの家に住む偉大な魔法使いの男のオーガスタスとその弟子のアイリス。
十六年前、赤子の頃に事故で両親を亡くしたアイリスをオーガスタスが引き取り魔法使いの弟子として育ててきた。
実の娘のように愛してくれたオーガスタスをアイリスはいつの頃から
か一人の男の人として恋をしていた。
何百年も生きながら恋愛に疎い男を落とすため、アイリスは恋も修行も頑張る日々を送るお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:11:39
7639文字
会話率:55%
40歳を過ぎ突如として崩れ去る生活。
現世に生きながら無財へと転生してしまった何の取り柄も無い男が、もがきながらも自分の人生を取り戻す物語。
最終更新:2025-07-22 23:32:29
465文字
会話率:31%
あるとき突然起こった霊素災害によって、俺達の生活は一変した。
すべての人々は享受していた安全を奪われ、安心を失った。
あらゆる場所から凶暴な生き物—霊獣—が湧き出すようになり、まさしく一時も気を抜くことができなくなった。
そんな事件
から11年、人間たちは大きく数を減らしながらも霊獣が無尽蔵に湧き出す方法を突き止め、なんとかある程度安全性が担保された、それなりの大きさの居住空間をいくつか作り出し、生きながらえていた。
ただ、それもこのままでは長くは続かないだろうということは、人間たちも分かっていた。
年々霊獣の危険度は上昇し、ジリジリと人口は減少している。
そんな絶望的な状況の中で、生き足掻く人間達のお話。
※地球に似た世界という世界の設定ですが、地球ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:05:05
9243文字
会話率:8%
江戸時代をモデルにした、どこか懐かしく、クスッと笑える時代の物語。
下町に佇む湯屋の奉公人、青慈(せいじ)はどこか頼りなく
店主の与一にせっつかれてばかり。
青年は生きながらにして、死んだ魚のような目をしているが
用心棒としての腕が立つた
め、与一はなかなか解雇に踏み切れない。
謎が多い常連客の妓女、加賀地(かがち)の一言をきっかけに
与一がついに青慈を解雇する。
その後、湯屋へ不穏な空気が漂い始め、そのうちに店主が病に伏せてしまう。
その数日後、砂嵐が荒ぶ江戸。
数軒先で火の手が上がり、湯屋が巻き込まれる。
そして、青慈は目撃してしまう。
燃え移った与一の寝室に居た女、加賀地。
口元が耳まで裂け、人とは遠い姿のものが与一を丸呑みにする瞬間であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:14:14
2832文字
会話率:18%
俺は気づけば異世界ファンタジー世界の邪神になっていた。
25歳独身 夜神 真は、自室で缶ビールをすすっていた。そのはずが、視界が変わると邪神受肉の為に用意された儀式の間にて跪く者達。
「この度の受肉おめでとう御座います」
なんで俺が邪神な
んだ。しかもこの「アカンデ教」というのは、世界人口の三割を信徒に持つ巨大組織で、世界中から忌み嫌われている曰く付きの邪教らしい。
どうやら本物の邪神を名乗る生意気な少女がひっきりなしに、頭の中に語り掛けてくる。
だがこの邪神として行使できる「創造」という力は、思い描いたものをこの世界に現出できるというチート能力だった。使い方次第では、この世界すら好きに作り変えられるのだ。望まぬ神格、うざい大幹部、敵対する組織、歪んだ世界秩序──気に入らなければ全てを破壊してやろう。
──これは、世界から最も恐れられる邪神にされてしまった男が、好き勝手に生きながら世界を作り変えていくお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 16:44:38
14512文字
会話率:42%
異能を授かることなく生まれた真弥は、異能を持つ双子の妹と両親達に虐げられながら生きてきた。
山奥で愛犬ののぶと暮らすという夢を叶える為に必死になる。
そして、ある日不思議な鬼の男の子の出会いをする。
鬼の男の子は一人前になったら必ず迎えに来
ると約束をし、真弥の髪を結んでいた白い帯をその証として持ち去る。
月日が過ぎても真弥の環境は相変わらず。
そんなある日、鬼神から18歳の誕生日に満月の巫女を花嫁として捧げよと告げられる。
妹の代わりに生贄となった真弥は子犬ののぶと共に鬼神を待ち構える。
全てを諦めた真弥を迎えに来た鬼神・弘乃は彼女を見てもう一度会えたと感激する。
妹は必死に私が満月の巫女であり貴方に相応しい花嫁だと弘乃に訴えかけるも彼は相手にするどころか苛立ちを覚える。
思い通りにならないと知ると妹は真弥を罵り始めるが、それが弘乃の怒りを買い、生まれる前に浄化の異能を真弥から借りて生きながらえた事、妹が持っていた浄化の異能は本来の持ち主である真弥に返され、その挙句に妹は罰として業火の炎に焼かれて見るも無惨な姿になってしまう。
両親から妹を助けてくれと必死に懇願するが真弥は首を縦に降らなかった。真弥は自分を虐げてきた家族に訣別する。
弘乃からの溺愛に満ちた生活を送るようになった真弥は困惑すると同時に本当に自分が彼の花嫁になっていいのかと疑問を抱き、のぶと共に屋敷から飛び出す。
前々から夢であった、何のしがらみもなく山奥で大好きなのぶと楽しくひっそり暮らすという夢を叶えてやろうと決意した矢先に弘乃が目の前に現れる。
弘乃は、どうして自分の前からいなくなったのか、ずっと真弥と再会し想いを伝えるために鬼神になったと告げる。
その時、彼を追ってきた寧々は真弥に襲い掛かろうとするが、弘乃に返り打ちされ最期は真弥が発動した浄化の異能によって身体と魂と輪廻の鎖が千切られ、挙げ句の果てに人々の記憶からも完全に消えて苦しみながら死ぬ。
その後、弘乃の屋敷に帰って来た真弥は目を覚まし、弘乃は勿論、彼女の帰還を心待ちにしていた使用人達から手厚い介抱を受ける。
美しい紫色の藤の花に囲まれながら弘乃は、二度と逃げたいと思わせないぐらい幸せにする、真弥を脅かすモノは全員排除すると宣言する。
自分をここまで想ってくれていたのかと知った真弥は弘乃の気持ちに応えるように口付けをするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 22:30:33
24850文字
会話率:32%
異国から流れてきた医師見習いの少女・凌華(りょうか)は、
その豊かな知識と鋭い診察眼を買われ、後宮で病を診る役目を与えられる。
「女の体は女にしかわからぬ」――そう言い切る彼女に、最初は貴族たちも反発するが、
難病を次々と治すうちに、その
名は“後宮の鬼医”と噂され始める。
ある日、美しい妃が原因不明の“眠ったまま死んだ”事件が起きる。
毒も、怪我も、病も見つからない。
だが凌華は、彼女の耳の裏に残った針痕に気づく。
「これは“生きながら気脈を止められた死”。つまり、殺されたの」
身体から語られる嘘と、治療から暴かれる真実。
宮廷に潜む“隠された病”と“意図的な病”の狭間で、
女医見習いは、王宮の闇を切り開いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:59:51
7897文字
会話率:30%
その昔。まだヒトが人ではなかった時代。ヒトは何種類も存在し大地の主導を手にしようと互いの種族の根絶やしに躍起になっていた。今の人類にあたる種は弱くそれに対して他の種は力強く知恵もあり中には特殊な能力を持つ種族までいた。
そんな中、現生種の一
部に全ての種族の能力を備え持つ者達が現れ始めた。他の種に唯一勝っていた『適応能力の高さ』が原因だった。
現生種のこの能力の開花のせいで争いは終局へと一気に加速しだした。そして一つ一つと種族が姿を消していき遂に残った種族は二つの種族だけとなった。
生き残ったこの二種は強かった。現生種の敵となった種はほぼ全員が生まれながらに強靱な肉体と強力な特殊能力を持っていたのにたいして現生種は極僅かな人数しか能力の発現がなく少しずつ押され始めた。数万人いた人口は僅か百人程まで減少し大陸を移動しながら追撃をかわしギリギリの状態で生きながらえていた。しかし、有る時を境に追撃はピタリと止まる。理由は分からないが敵となった種は地上から姿を消していたのだ。何世代も、何千年も続いた争いはこうして終局を迎えた。各地に散らばって生活していた生き残った現生種はそのままその地に残り繁栄を繰り返し今に至った。
それから数千年後の現在。再び争いが始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 02:20:17
391306文字
会話率:53%
最果ての村で雑用係としてこき使われている青年・レオン。彼は幼い頃、山中で倒れていたところを村に拾われ、魔法も剣も使えない“役立たず”として疎まれていた。
だがある日、偶然訪れた王都の騎士団に連れて行かれ、古代遺跡の封印を解除したことをきっ
かけに、世界の真実と自身の正体を知ることになる――
彼は“万象の書庫”の記憶を継ぐ、世界最古の賢者だった。
「え?これ、みんな出来ないの?」
無自覚に世界最強な青年が、自由気ままに生きながら、やがて国すら変えていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 23:21:53
30957文字
会話率:40%
天涯孤独の身であった塩沢梓(性別男)は、現代日本でうっかり死んでしまった。
目を覚まして見たものは美しい森、湖、そして…女体化した自分!?
転生なんて仕組みがあるのなら、4年前に亡くなった母もここにいるかもしれない…。
でも、どうして自分は
転「性」もしてしまったのだろう?
ステキで不思議な異世界で女のコとして生きながら、もしもの再会を願ってお仕事に励みます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 19:00:00
80145文字
会話率:39%
遠い未来――
かつて青かった地球は、海を失い、風を忘れ、生命という概念さえも手放した。人類は滅びることを拒み、肉体を捨て、意識のみの存在として仮想空間に生きながらえることを選んだ。
彼らは情報の中に宿り、数多の世界線を漂う観測者となった
。
だが、世界の外縁に開いたゲートがすべてを変えた。
無数の「別の世界」が交差し、重なり、そして溶け合い始めたのだ。
──起点なき宇宙、最初の世界の消失。
因果の座標は崩れ、記憶と存在の境界は曖昧になる。
世界はひとつずつ終焉へ向かい、やがて「自己」すら定義できなくなっていく。
その中で、彼女は目覚める。
雨宮 澪(あまみや みお)。
すべての記憶の断片から生成された少女型トランサー(航行者)。
彼女の使命は、崩壊する世界の“終わり”を見届け、断ち切ること。
それは同時に、自身の存在を削り落とす旅の始まりでもあった。
世界が消えるたびに、彼女の輪郭も薄れていく。
だが彼女はまだ“何か”を探している。
それは、誰にも観測されず、記録にも残らない「最初の世界」──
そして、かつて誰かが彼女に向けて呼んだ、本当の名前。
無限の時間の流れの中で、
彼女は“世界”と“自己”の終わりを重ねながら、
二度と出会うことのない過去と未来に、静かに手を伸ばす。
これは、すべての記憶が忘れ去られる前に、
最後の航行者が見る、世界の夢の記録。
そして、「存在とは何か」を問い続けた、魂の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 14:27:14
1498文字
会話率:0%
異世界に転生した、僕の異世界生活を生きながら、悲しいことを乗り越えて成長していくお話です。
幼少期、少年期の多感な時期の活動を描いています。
最終更新:2025-06-17 06:21:02
30698文字
会話率:10%
一国家公務員のボクが所属する組織に絶望し、依願退職をし、塾講師として第二の人生を生きながら、政治について深く考えるようになるまでを描くエッセイ。
最終更新:2025-06-15 19:18:02
8767文字
会話率:10%
華やかな名家の令嬢・紬と、どこか自信の持てない俳優・怜。二人は違う世界に生きながらも、偶然の再会によって、2人の世界が交錯する。身分差という壁を前に揺れ動く、繊細で脆い恋の物語。
最終更新:2025-06-13 20:30:00
1693文字
会話率:23%
神は運次第で決まる・・・この世界では信仰心による祈りを捧げ、神が出るかどうかがランダムの「ガチャ」を引ける。
一方で、信仰は努力に勝てないのではという事が近年発覚し、信仰するか努力するかで揺れ動く子供達・・・その中で、努力を信じる少女と、親
に捨てられ神に救われ生きながらえた少年の話が今始まる・・・。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-11 07:00:00
56966文字
会話率:36%
公立高校で生物を教えていた阿久津誠二と化学を教えていた伊与田佐之はリモート授業中にダーウィン賞受賞級の愚かな死を迎え、コキュートスを名乗る老紳士に映画館風の謎の空間に招かれる。
「愚かな君たちの”その後”がみたいんだ……、ついでに”ギフト
”もあげよう……、祭りのヨーヨーみたいなものだが」
ギフトに疑念を持ちながらも阿久津と伊与田は幻想生物と魔術のまかり通る異世界に旅立つのだった。
そこには異人や異物を収集・保護する『ディペイズマン学会』と呼ばれる組織が存在し、二人は”フール”と呼ばれる愚かな死に方をして異世界に飛ばされた人々に分類される。
「魔力の流れる異世界で【淘汰された人間】はどこに行くのだろうか?」
死に様で終われない冒険譚
____________________
阿久津誠二の備考または記録
*赤の女王仮説:「他種との絶え間ない争いの中で生物種が生き残るためには進化を続けなければならない」という仮説。『不思議の国のアリス:ルイス・キャロル著』より、
赤の女王「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」という言葉が元になっているとされる。
死人の俺がいるここはどこにいるのだろうか。
死してなお別の場所で生きながらえる俺な何なのだろう
女王の赤いレースを外れたのだからここはおそらく……、
_____________________折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 23:47:35
9451文字
会話率:31%
注意:世界設定ばかり書く連ねたタイプですので、苦手な方は回避をお願いします。
ゾンビウィルスパニックによって地球上の生物が死滅する可能性が出てきた世界。
そんな世界に、いるのか分からないと言われていた神々からの救いの手が差し伸べ
られた。
その救い手は、神々の持つ権能を人間が使える程度までに薄めたものを使えるようになるものだった。
これにより地球上の生き物は、生きながらえる事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 01:00:00
2084文字
会話率:0%