有史以来、超能力者が存在した地球。
その世界で、大日本帝国の生物学者の卵であった青年、清宮(きよみや)・一二三(ひふみ)は、兵士として駆り出された第二次世界大戦時の戦場であるパプアニューギニアの森の中で、奇妙な黒い粘菌状の生物を見つ
ける。
その生物を日本へと持ち変えることに成功した一二三は、日本でその生物を研究中、ちょっとした実験のふとした失敗が原因で、その生物に寄生され、融合してしまう。
そして、この生物の力により、超能力を身に着けることになってしまった一二三は、ひょんなことから銀行強盗を捕まえてしまったことが切欠となり、人知れずヒーロー活動を行うことになる。
そうして始まった一二三のヒーロー活動は、やがて、超能力者と普通人の差別と迫害の歴史に一石を投じる大きな出来事となり、世界を変えるほどの大きな波乱を巻き起こすことになる。
これは、後に世界で最も有名にして無名な日本人と呼ばれることになる青年の、人知れぬ闘いの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-26 18:43:48
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会話率:18%