現代(令和)から戦国時代の赤子に転生したのは、薬丸自顕流を学び大河時代劇『太平記』で美少女アイドル・後藤田久美が演じた北畠顕家に目が釘付けになって以来、若くして世を去った悲劇の武将・北畠顕家に尊敬の念を抱く、“おっさん”だった。
そんな
おっさんが転生した赤子は、戦国の覇王《うつけ》織田信長の命で北畠に養子に入ったにもかかわらず家中を纏める事が出来ずに、養祖父・北畠具教が武田信玄の南進に合わせて反旗を翻そうと画策することを許し、憤慨した信長から北畠を誅殺するように命じられ唯々諾々と従ってしまった織田信雄だった。
しかも、その後に伊賀の国に単独で戦を仕掛けて有能な家臣を死なせ、信長に叱責されて天正伊賀の乱を引き起こし、本能寺の変では安土城を焼失させるなど数々の不始末を連発し、織田家は残したものの僅かな領地しか子孫に残せなかった“戦国の不覚人”と呼ばれた愚物。
敬愛する北畠顕家の家を潰し、子孫は残したものの“戦国の不覚人”という汚名を後世に残すこととなった男に転生したと知ったおっさんは、不退転の決意で“戦国の不覚人”という汚名を晴らし、北畠家を後の世に残すため邁進していく…
注:作者は、織田信雄を史実で“不覚人”(覚悟の出来ない者・不心得者)と揶揄されるほどの愚かな人物だとは考えておりません。
覇王・信長の子息だった信雄は、秀吉や家康という信長に続く天下人から見れば自分たちの地位を脅かす危険な人物と考え、目の敵にされて族滅の憂き目にあってもおかしくないにもかかわらず“愚物”と見做されることで、子孫を現代にまで残した傑出した人物なのでは?と思ってしまうのです。
ただし、意識して天下人たちにそう見做されるように身を処し振舞っていたのなら、ですが…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 00:00:00
650272文字
会話率:33%
容姿はそこそこ,成績もまあまあ,運動神経もボチボチなごく普通の中学二年生・武丸(たけまる)カナ。取り柄は文芸部に入っていて,文才がちょっとあるくらい。彼女は,自分にまるで自信がなかった。五月のある満月〈スーパームーン〉の夜までは……。
そん
なカナの元に,一人の魔女の女の子が現れる。カナと同い年くらいにしか見えない彼女の名前はミシェ。実年齢はなんと一四〇〇(せんよんひゃく)歳……⁉
ミシェのいる魔法界では,一〇〇年で一歳分年齢が上がるらしい。
彼女はずっと,魔法界から水晶玉でカナの様子を見ていて,「あなた,自分を変えたいんでしょ?」とカナに問う。「変わりたい」と答えたカナに,ミシェは「あなたを私の弟子にしてあげる」と言って,彼女に魔法が使えるようになるブレスレットと,自分の水晶玉と連絡が取り合えるコンパクトを授ける。
こうして女子中学生カナの,秘密のマジカルデイズが始まった……!
※この作品は,「エブリスタ」にも掲載中です。
https://estar.jp/novels/25511273折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-27 15:32:44
8959文字
会話率:49%